農産物直売所で高妻(たかつま)という葡萄の品種に出会いました。
そのネーミングからも、結婚式の祝いの席に向いているのではないかと思い、迷わず購入してみることに致しました。
高妻のおろし和え。
9月に最盛期を迎えるぶどう。デザートの食材ではおなじみですが、今回は大根おろしと合わせて演出してみます。
糖度の高いピオーネの改良品種
高妻の糖度は18~21度と高く、美味しくて人気のあるピオーネの改良品種とされます。
巨峰の父親であるセンテニアルとピオーネを掛け合わせて生まれたのが高妻です。品のある香りが特徴で、その名前の由来は信州戸隠連峰の最高峰にあやかって「高貴な妻」を意味しています。
鏡開きの酒樽と披露宴会場。
普段何気なく「鏡開き」という言葉を使っていますが、本来は「鏡抜き」という言葉が正しいようです。
天理宮本農園さんの高妻。
葡萄には実に様々な品種があります。黒紫色系のナガノパープル、緑色系のシャインマスカットなどはよく知られていますが、新しい品種も次々と誕生しています。深い味わいの巨峰は全国のスーパーでもよく見られます。出回る時期がやや早いデラウェアなどは、お盆シーズンから目にする機会が多いのではないでしょうか。
当館の婚礼プランでは定番の「鮑の酒蒸し」。
コクのある肝に蒸し汁、若芽を加えて吉野葛で和風ソースに仕立てます。
酒樽と掛軸。
9月は葡萄料理の季節でもあります。
先日、ご宿泊頂いたお客様に「巨峰と海老の白和え」をお出し致しました。一見すると意外な組み合わせではありますが、食べてみると葡萄の甘味がほどよく感じられてとても美味しいのです。
結婚披露宴会場の高砂席。
品のある香りが口から鼻へと抜けていく葡萄の新品種・高妻。タイミング良く入荷したなら、お祝いの席に使ってみるのも面白いのではないでしょうか。
結婚披露宴当日の朝に届けられる会場装花。
主役のお二人を引き立てて余りある華やかさです。
日本人の果物摂取量は、先進国の中でも少ない水準にあると言われます。
オランダやオーストリアでは、1人1日当たり400g以上のフルーツを食べる習慣があります。日本人は140g程度ですから、もっと日常生活に果物を採り入れてもいいのではないでしょうか。
葡萄と時を同じくして、世界最高レベルの味と称賛される梨も9月に旬を迎えます。
たんぱく質を柔らかくする効果のある梨は、肉料理にはうってつけの食材だと思われます。当館大正楼では、ヤマトポークのソテーに梨のソースを絡めてお出ししています。
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