神社境内の磐座。
磐座信仰の根付く大神神社を身近に感じながら生活している身にとっては、殊の外気になる存在です。橿原市飯高町にある瑞花院へアクセスする際、隣町の春日神社に迷い込みました。
春日神社の磐座。
ここは橿原市小槻町(おうづくちょう)に鎮座する春日神社の境内です。
京奈和自動車が整備されて随分便利になりましたが、その西側へ足を向けることは滅多にありませんでした。不案内な土地故、お目当ての瑞花院に辿り着く前に、見知らぬ神社境内へと入って行きます。
血管のように浮き出る磐座と大日如来
小槻町の春日神社の隣りには浄行寺というお寺がありました。
ソーラーパネルの設えられた場所もあり、密集する民家の中にあって少し目立つポイントでもありました。
注連縄の張られた磐座。
石の表面には血管のような紋が浮き出ています!
力強い生命力のようなものを感じますね。見れば見るほど、天香具山で見た蛇つなぎ石を思い出します。蛇つなぎ石は雨乞い神事の磐座でしたが、このパワーストーンは何を意味しているのでしょうか。蛇つなぎ石は人気(ひとけ)のない山中にあり、もう一回り大きな岩でした。その点、町なかにあるこの磐座はサイズも小さめです。
電柱に「オオズク」の文字が見えます。
小槻町を指していますが、これも難読地名ですよね。
その昔、この辺りに小さい槻(けやき)の木でもあったのでしょうか。
小槻町の春日神社鳥居。
こちらは裏口に当たります。右手奥に瓦屋根が見えていますが、あれは浄行寺の建物です。
春日神社拝殿。
拝殿前の斎庭は綺麗に掃き清められていました。
春日神社境内から浄行寺の鐘楼を望みます。
塀に囲われた向こう側が浄行寺の境内です。
こちらが春日神社の玄関口。
先ほどの磐座は、この鳥居を抜けて真っ直ぐ進むと左手に見えてきます。石鳥居のちょうど右手には浄行寺の山門があります。
大日如来堂。
春日神社の石鳥居から左手に佇みます。生垣の間から均整の取れたお堂が姿を現します。
この石灯籠が無ければ、大日如来が祀られていることすら分かりませんでした。
大宇宙の中心に居るという大日如来。
お堂の前には覗き穴がありました。
中をうかがってみましたが、よく見えません(笑)
春日神社前の道。
立派な造りの旧家がありました。
周辺を散策してみましたが、昔ながらのがっちりとした造りの家が多かったように思います。日本国内のあちこちでアパートやマンションが建設されていますが、こういう町並みを見ると安心感が湧きます。橿原市内にもこんな素敵なエリアが残されていたんですね。