運気上昇のご利益に授かれるパワーストーン。
「まかばら石」という不思議な石が、般若寺境内に祀られていました。般若寺にはまかばら石の他にも、かんまん石や力石といったパワーストーンがあり、参詣客の願い事を叶えています。
コスモスとまかばら石。
神社のように紙垂で結界が張られているわけではありません。そういう意味では ”祀られている” と言うよりは、ただそこに置かれているといった趣です。見頃を迎えたコスモスの中に埋もれ、ひっそりと佇んでいました。
光明真言に由来する霊験あらたかな霊石
般若寺は関西花の寺第十七番札所でもあります。
境内一面に咲き誇るコスモスは一見の価値があります。十三重石宝塔の遥か遠方には東大寺大仏殿を望み、いにしえの都奈良の風景を形作っています。コスモス寺として数多くの観光客で賑わうお寺ですが、パワーストーンが存在していたとは今まで知る由もありませんでした。
御本尊の文殊菩薩像を安置する本堂。
本堂前には見事なコスモス畑が広がっています。そのコスモス畑の中に埋もれるように、般若寺の霊石が息をひそめていました。
まかばら石の案内。
光明真言「おんあぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」に由来する石銘。いつの頃からか境内のこの場所にあり霊石として大切にされてきました。石を撫でて拝めば「運気上昇」の霊験があります。合掌。
「光明真言」という、仏の光明遍照を讃えた”陀羅尼(呪文)”の中にある語句、それがまかばらです。
「おん」は聖音オームを表し、「あぼきゃ」は不空成就如来を指すそうです。続いて「べいろしゃのう」が大日如来、「まかぼだら」が阿閦如来、「まに」が宝生如来、「はんどま」が阿弥陀如来を表し、金剛界五仏(五智如来)に対して光明を放つように祈願する真言とされます。
まかばら石の御前には、浄財集めの木箱が置かれていました。
般若寺楼門からも程近い場所に佇むまかばら石・・・この石を撫でて拝めば、運気上昇のご利益に授かることができます。
右手に目をやれば、重文指定の十三重石宝塔がそびえています。
般若寺の山号は法性山と言うようですね。
本堂前には絵馬が掛けられていました。
今年は申年、開運招福の干支絵馬ですね。
撫でることによってご利益があるという点では、賓頭盧尊者にも似ていますよね。昨今では撫でウサギや撫で蛙など、動物を模した石像のご利益参りが人気を集めています。
般若寺のまかばら石は見た目的には何の変哲もない石ですが、その由来を知ればご利益への期待も高まるというものです。運気上昇のパワーストーンとして覚えておきましょう。