毎年11月14日に催される大神神社の醸造安全祈願祭(酒まつり)。
コロナ禍の中、記憶をたどりながら8年前のブログ記事をお届け致します・・・机の上に置いてあった大神神社社務所発行の「かぎろい11月号」に目をやると、酒まつりの開始時刻は午前10時30分とのこと。急いで用事を済ませて、早足で大神神社拝殿へと足を運びました
既に拝殿前は黒山の人だかりでした。
拝殿右手前に設けられた振る舞い酒の特設テントにも数多くの参拝客が群がります。樽酒の芳しい香りが辺り一面に漂っています。
うま酒みわの舞と全国銘酒展
日本酒の祭典。
曜日に関係なく、毎年11月14日と決められているのがいいですね。
祭日がコロコロ変わる昨今の暦にあって、“不動の日取り”はそれだけで支持を集めるような気がします。
社務所の上手に、天高く伸びるアンテナを付けた車を発見しました。
報道関係の車なのでしょうか。
長く伸びたアンテナを仰ぎ見ながら、今日が酒まつり当日であることを再確認します。
先日、当館に静岡産の生しらすが入荷しました。
ポン酢の掛かった生しらすを頬張りながら、日本酒をちびちび飲むのもいいでしょうね。
平成25年度の酒まつり。
ご存知のように大神神社の境内には、杜氏の祖先神として崇められる高橋活日命を祀る活日神社が鎮座しています。
この神酒(みき)は わが神酒ならず 倭(やまと)なす 大物主の醸(か)みし神酒 幾久幾久
巫女によってうま酒みわの舞が奉納され、参拝客のほろ酔い気分も最高潮に達します。
巳の神杉の手前に、全国銘酒展の特設会場が設けられています。
ずらりと並ぶ全国各地のお酒の銘柄を眺めながら、それぞれに好き勝手な品評会が始まります。あのお酒はまだ飲んだことがないなぁ、誰それのお土産に貰ったことがある等々・・・さらには旅の思い出話まで飛び出して、お酒にまつわる話には様々な人間模様が反映します。
農産物直売所から仕入れたズイキの芋。
里芋よりも柔らかく、とても美味しい季節の贈り物です。
和のテイストを感じさせるズイキの芋も、間違いなく日本酒に合うでしょう。
拝殿前には全国各地の酒樽が供えられます。
11月ということもあり、七五三の参拝客も何組か見かけましたが、さすがに酒まつり当日だけは不似合いな印象を受けました(笑) お酒一色に染まる拝殿前に、小さい子供さんはどうしても不釣り合いです。
酒まつりの後、大礼記念館に於いて直会が催されるようですね。
大神神社拝殿に大杉玉が掲げられ、いよいよこれから本格的に始まる酒造りの安全が祈願されます。