ゴールデンウイークを控えた4月23日。
週明けの大神神社境内を散歩して参りました。毎年GWシーズンに見頃を迎える銀竜草(ぎんりょうそう)の状況確認が目的です。今年は桜の開花も早かったですが、ギンリョウソウも早い!既にニョキニョキと姿を現していました。
大神神社のギンリョウソウ。
別名を幽霊茸(ゆうれいたけ)と言います。ちょっぴり不気味な植物ですが、大神神社の名物として人気を呼んでいます。広範囲にまばらに生えるのではなく、ある一箇所に群生していました。
磐座神社や活日神社周辺にも群生する銀竜草
ギンリョウソウの群生スポットはどこなのか?
その場所については、以前から神宝神社や天皇社周辺だとばかり思っていました。ところが、今回訪れてみてもう少し広い範囲に見られることを知りました。磐座神社や活日神社、さらには狭井神社の手前でもギンリョウソウが姿を現しています。
大神神社参道。
明神踏切の近くには、初夏の花が咲いていました。
神宝神社手前のギンリョウソウ。
「磐座神社周辺にもたくさん咲いてます」と案内されています。
後で磐座神社にも出向いたのですが、確かにギンリョウソウを見ることはできました。しかしながら、紙垂の下がった注連縄のかなり向こう側だったため、じっくり観察することは出来ません。狭井神社の手前のギンリョウソウも同じく、かなり山の中だったため遠目から見るしかありませんでした。
至近距離から観察できるのは、やはり神宝神社や天皇社の周辺ということになるでしょうか。
三輪山会館とツツジ。
三輪山の山肌も徐々に緑が濃くなってきました。清々しい初夏の訪れを感じます。
牡丹ですね。
清掃中の方がおっしゃるには、今年は牡丹の開花も早かったようです。
大輪の花。
境内を埋め尽くす長谷寺の牡丹には遠く及びませんが、三輪山麓にもひとつのアクセントが生まれています。
天皇社のギンリョウソウ。
前屈みの姿は、どこか山菜のこごみを思わせます。その似姿なのか、ギンリョウソウの花言葉は「はにかみ」なんだそうです。
見事な群生!
所狭しと林立しています。
ここまで真っ白な植物も珍しいわけですが、ギンリョウソウは光合成をしません。腐植土から養分を得る腐生植物に分類されます。
天皇社へと続く石段脇にも生えていました。
群生スポットには、赤い矢印と名札が付けられています。このプレートが無いと、うっかり見過ごしてしまうのでしょう。そのぐらい目立たない植物です。
天皇社。
石段を登った所にある、崇神天皇のお社です。
例年であればGW期間中に見頃を迎えます。
今年に限っては、もう既にピークを迎えているような気も致します。
全国各地からたくさんの参拝客がお越しになるゴールデンウイークまで持ちこたえてほしいですね。大神神社のギンリョウソウ、是非この機会に覚えておきましょう。
【大神神社のギンリョウソウ関連情報】