2013年度の2月1日、大神神社朔詣りのレポートです。
3日の節分祭を前に、境内はその準備が着々と進められているようでした。その様子を写真を交えながらご案内致します。
拝殿向かって右側に、豆撒きの舞台と思われるステージがお目見え。
おそらくこの舞台の上から、年男年女の方々が豆を撒かれるのではないでしょうか。
奇魂の舞を奉納!豆撒きスケジュール
大神神社の豆撒き行事は、福は山、福は山という掛け声と共に執り行われます。
普通に「鬼は外、福は内」ではないところに、大神神社ならではの趣が感じられます。独特な掛け声の理由は至って明快で、三輪山を神様とする信仰に由来しています。神体山を崇め奉る三輪さんの節分祭においては、福も山の中にいらっしゃるようです。
蛇の手水舎の前に、2月3日の午前11時から開催される「節分厄除大祭」を案内する立て看板が立っていました。
案内板によると、福寿豆撒式は30分後の午前11時30分頃開始のようです。巫女さんによる神楽奇魂(くしみたま)の舞が奉納されたりしますので、節分祭の豆撒きはスケジュール的にその後ということになります。
拝殿前の斎庭には、節分祭当日には感じられない静けさが漂っています。
当日ともなると、たくさんの参拝客で賑わう大神神社拝殿前。今は刻一刻とその時を待ちわびます。
豆撒きと一口に言いますが、豆ばかりではなく、実際には福餅も参拝客に撒かれます。
お餅には縁起物などが当たる福引の紙が添えられており、ラッキーな一年を占うにはおすすめの祭事です。
今年は巳年。
巳の神杉の前には、数多くの卵やお酒が供えられていました。
拝殿ではもう既に、笹の葉が見られますね。
女優の岩下志麻さんが福寿豆撒式に度々参加されているようですが、今年の有名人はどなたなのでしょうか?
三輪の神様の御神徳が全国に広まれば広まるほど、そういったことにも注目が集まるような気が致します。
大神神社の参道。
真ん中は神様の通り道とよく言われます。
参道の真ん中を避けて端っこを通るのがマナーとされます。玉砂利の敷かれた参道をよく見てみると、どうやら端の方が掃き清められています。玉砂利の参道の両側を縁取るように、綺麗に掃き清められているのです。初めて気付いたのですが、何か理由があるのでしょうか?今度境内の清掃を担当されている方にでもお伺いしてみようと思います。
※【後日談】によれば、参道両端の溝に玉砂利が落ち込まないよう、きれいに掃き清められているとのことでした。
「巳さん信仰の淵源」と題する展示会が案内されています。
場所は大神神社の宝物収蔵庫です。時間に余裕のある方は、是非一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか。長きに渡って三輪山に語り継がれる、蛇にまつわる神婚譚の一部を垣間見ることができます。
着々と準備が進められる大神神社の節分祭。
時間が許せば、2月3日の節分祭当日にも足を運びたいと思います。