初夏の三輪山麓は実に気持ちがいい!
神の鎮まる山の麓は、瑞々しい新緑の空気に包まれて清々しい時を約束してくれます。道端に生える草花も格好の教材になり、学校生活のリフレッシュにも是非おすすめしたいと思います。
白詰め草(しろつめくさ)ですね。
三輪山を背景に、「幸運」の花言葉を持つシロツメクサが開花しています。
シロツメクサやポピーに触れる茅原散策
シロツメクサの英名は clover で、” 四つ葉のクローバー ” でお馴染みですよね。
アイルランドの国花でもあるシロツメクサはマメ科に属する植物です。初夏の市場には空豆、インゲン豆、えんどう豆等々の食材が盛んに出回るようになりますが、豆類はまさしく初夏の象徴でもあります。
昨日ご宿泊頂いたお客様にお出ししたインゲン豆のずんだ和え。
インゲン豆としめじをスナップえんどうで和えています。
こちらは花菖蒲でしょうか。
花びらの中心に黄色い筋があることで知られる花菖蒲(ハナショウブ)。三輪山の麓に広がる茅原界隈を歩いていると、様々な初夏の花に出会うことができます。
見事な雛罌粟(ひなげし)の群生です。
大神神社の参道を東進し、JRの踏切を超えた所で左折します。そのまま線路に沿って道なりに進んで行くと、かつて神浅茅原(かむあさぢがはら)と呼ばれた茅原区へと入って行きます。
ポピーとも呼ばれるひなげしの花。
大神神社摂社の神御前神社へアクセスする手前で、赤い花の群生を見つけました。遠くから見える赤いお花畑には、花に興味の無い人でもつい引き寄せられる魅力があります。
ポピーはケシ科に属する植物で、ヨーロッパ原産とされます。
虞美人草(ぐびじんそう)、あるいはシャーレイポピーとも呼ばれ、漢字で雛芥子(ひなげし)と書かれることもあります。近くで観察すると、その花弁は非常に薄く、風にヒラヒラと揺れていました。
民家の中に鎮まる神御前神社。
ポピー畑の角を北へ曲がってしばらく進むと、右手に大神神社摂社の神御前神社が佇んでいます。大神神社の参拝経験が豊富な方でも、茅原に鎮まる神御前神社周辺まで足を伸ばされる方は稀ではないでしょうか。大神神社の穴場として是非おすすめしたいと思います。
初夏の草花を観察しながら神話の世界に遊ぶ。
まさしく此処は神様に守られた学びの庭です。
こちらは杜若(カキツバタ)でしょうか。
花びらの中央に白い筋が確認されます。水辺を好む杜若が三輪山を背景に美しい立ち姿を披露しています。山の辺の道ハイキングでおなじみの長岳寺に咲くカキツバタは有名ですが、こんな道端にも普通に咲いているものなんですね。
神御前神社の近くの富士・厳島神社の祠の裏側にある弁天社古墳。
巨石が積み重なり、独特の威圧感があります。
ポピーの蕾ですね。
真っすぐに立つ蕾は開花直前の様子を表しています。うなだれるように下に垂れ下った蕾も見られますが、ポピーならではの特徴を如実に表していますね。開花へ近づくに連れ、真っすぐに立ち上がるのだそうです。
茅原の町並みから大美和の杜展望台へと上がって行く坂道に、筍から竹へと成長を続ける竹の姿を見ることができます。所々に皮を残しながら、節から節へと成長を続けている様子がうかがえますね。
移動教室ならではの感動体験があなたを待っています。
今まで触れたことのない自然の息吹を感じながら、心に残る体験学習を満喫することができます。遊びの中に学びがある。言い古された言葉ではありますが、遊びと学びの境界線を揺れ動く振り子は、間違いなく三輪山麓に眠っています。