大神神社二の鳥居をくぐって玉砂利の参道を進むと、祓戸社の手前に御手洗橋(みたらいばし)が架かっています。
ここは静かなせせらぎの音が聞こえるヒーリングスポットです。
大神神社の御手洗橋。
禊川に架かる橋を渡ることによって、身にまとう穢れを祓い、神さぶる大神神社の懐の中へと入って行きます。
みたらし団子の由来にもなった御手洗
御手洗橋を渡ると、すぐ左手に祓戸四神を祀る祓戸社が控えています。
祓戸社には清流の女神とも言われる瀬織津姫も祀られています。参拝の前に心身を清める場所として知られますが、その手前に冒頭の御手洗橋が架かっています。
古神符納所に紙垂(しで)が掛けられていました。
御手洗橋の手前左側に設けられた古神符納所。普段は平面で見ることの多い紙垂ですが、こうやって立体的に見てみると、その作り方がなんとなく分かるような気が致します。
ところで、御手洗(みたらし、みたらい)という面白い言葉に興味が湧く人も多いのではないでしょうか。
神社の祭典の際に、露店で売られているみたらし団子。あのみたらし団子には興味深い謂われがあります。
みたらし団子の語源は、京都の下鴨神社が行う「御手洗祭り」に由来しているそうです。下鴨神社境内のパワースポット・糺の森にある御手洗池(みたらしのいけ)の水泡を模して作られた団子がみたらし団子というわけです。
大神神社の巫女さん。
拝殿の前を横切る際には、いつも深々と一礼をされています。拝殿の奥にはサントリーの名前の由来にもなったと伝えられる三ツ鳥居があり、その三ツ鳥居を通して三輪山を拝む形になっています。参道の真ん中は神様の通り道ですから、鳥居をくぐって参道を進むときも、私はなるべく左側を通るようにしています。
真ん中を堂々と通ってはいけない。
参拝の作法として習慣付いているわけですが、神職や巫女さんが拝殿に向かって頭を垂れておられるのも、それと同じような意味合いがあるのではないでしょうか。
6月も中旬を迎え、ちょうど見ごろを迎えた大神神社ささゆり園のささゆり。
御手洗橋に至る手前の参道左側に、ささゆり園の緑が見えています。ささゆり園は段差があるため、参道からでもその全体像が視界に入ります。
御手洗橋を渡って祓戸社で身を清め、夫婦岩に夫婦円満を祈願して、蛇神をかたどった手水舎でさらに身を清めます。
石段を上って注連縄をくぐると、寛文4年(1664)徳川4代将軍家綱によって造営された重要文化財の拝殿が姿を現します。
<大神神社参拝案内>