石舞台古墳から祝戸地区へと抜ける道。
飛鳥川に架かる玉藻橋は石舞台古墳のすぐ近くにあります。橋を渡って左へ行けば、祝戸地区の西展望台をはじめ、祝戸荘やマラ石にアクセスします。右手に取れば、人気のない裏道を通って橘寺へと続きます。
飛鳥川に架かる玉藻橋。
清らかな川の流れる音が聞こえてきます。
玉藻橋の袂に建つ万葉歌碑
石舞台古墳の「あすか風舞台」方面から祝戸エリアを目指します。
玉藻橋に差し掛かる手前に、万葉歌碑が建っていました。
明日香川 瀬瀬(せぜ)に玉藻は 生(お)ひたれど しがらみあれば 靡(なび)きあはなくに
歌の意味はこんな感じです。
明日香川の瀬々に美しい藻は生えているけれども、しがらみがあるので靡き合わないことよ。
恋のしがらみを詠っているのでしょうか?
柵(しがらみ)とは、水の勢いを弱めるために、川の中に杭(くい)を一定の距離に打ち並べて柴や竹などを絡み付けたものを言います。遠い昔、飛鳥川に柵(しがらみ)を渡す光景はよく見られたようです。
柵(しがらみ)。
象形文字なのでしょうか。その字を見れば、おのずと絵が浮かんで参ります。
玉藻橋から上流を見ます。
落差のある所で、水の音が響き渡っていました。
上流の栢森付近から玉藻橋までの落差は100mもあるそうです。飛鳥川はかつて、度々氾濫を起こしたことで知られます。今もその急な流れは変わりませんね。
玉藻橋を渡ったところ。
三方向を指し示す道標が立っていました。
祝戸地区の展望台への近道は、右へ向かうようです。
ここを上がって行きます。
展望台への近道のため、急な階段になっています。今回は引き返して、反対方向にある緩やかな階段を選びました。
祝戸荘方面へと歩いて行きます。
飛鳥川沿いの道はとても静かで、人と行き交うことはありませんでした。
しばらく進んで行くと、飛鳥稲渕宮殿跡へと出ます。