少子高齢化社会に向けて、国土交通省の歩行者移動支援事業が動き出しています。
歩行者移動支援とはICT(情報通信技術)等を活用し、旅行や観光の際の移動を手助けするサービスです。明日香村において、スマホによる観光ガイドサービスが始まります。
スマホを使えば、全地球測位システム(GPS)で位置情報を把握し、その都度散歩コースを案内することが可能になります。
明日香村まるごと博物館構想!細やかな観光案内
歩行者の移動支援事業は、修学旅行生らの迷子対策にも役立つと期待されています。
痒い所に手が届く、個別に届けられるルート案内は頼もしい限りですね。
飛鳥坐神社の結びの神石。
迷いながら楽しむのも旅行。という考え方もありますが、限られた時間の中で観光スポットを周遊する必要のあるパック旅行や修学旅行の場合、やはりスマホによる観光ガイドはありがたいのではないでしょうか。
飛鳥寺と菜の花。
高齢者や障がい者をはじめ、誰もが必要に応じて移動に関する情報を入手することができるようになります。住環境におけるバリアフリーは徐々に進んでいますが、旅行や観光におけるバリアフリー環境の構築はまだまだこれからですよね。
明日香村では、まるごと博物館構想を実現すべく、京都大学との連携で「明日香まるごと博物館づくり推進協議会」が設置されています。
村全体を博物館とみなし、観光客をナビゲートしていこうという試みです。
史跡や仏像の紹介、ひと休みできるベンチや雨宿りのできる場所の情報も掲載されます。明日香村の村民の協力を得て、ガイドブックには載っていないディープな情報もツイッターでつぶやいてもらう予定だとか・・・
国土交通省による 「ユニバーサル社会に対応した歩行者移動支援」 事業から目が離せませんね。