久しぶりに訪れた源九郎稲荷神社。
拝殿右に見慣れないキツネの木像がありました。
前回のお参りでは目にしなかった狐です。お稲荷さんということで、境内には多くの狐が見られます。その中で一際目立つキツネが九尾の狐でした。
源九郎稲荷神社の九尾の狐。
その名のごとく、9つの尾を持つ狐です。なかなか精悍な面構えですね。どうやら和歌山県で開催された龍神チェーンソーアートが奉納されているようです。
中国伝説の霊獣!瑞兆漂うキツネの木像
九尾の狐は中国に伝わる霊獣です。
日本においても、平安時代の『延喜式』に “神獣なり、その形赤色、或いはいわく白色、音嬰児の如し” と記されています。
源九郎稲荷神社の朱鳥居。
日本三大稲荷の一つとされ、歌舞伎や文楽に登場する「源九郎狐」を祀ります。大和郡山城跡からは南東方向に鎮座しています。
初めて知りました、九尾の狐。
そんな霊獣が居たんですね。まるで大きな葉っぱのように尾を広げています。
源九郎稲荷神社の狛狐。
珠を口にします。
源九郎稲荷神社の絵馬。
桜吹雪が舞う中、鼓を口にくわえて走り去ります。
翔龍祭・龍神村林業祭り50周年記念のプレート。
和歌山県田辺市で行われている翔龍祭で披露された作品のようです。チェーンソーアート作品ですね。制作動画がQRコードで読み取れるようになっていました。
今年の干支・ウサギの木像。
その前にも、ちょこんと二体の狐が座っています。
拝殿に掛かる太鼓と九尾の狐。
こうして見ると、かなり大きな尾っぽであることが分かりますね。
4代目市川猿之助さんに、水木十五堂賞が授与されました。
十五堂は雅号で、本名を水木要太郎と言います。大和郡山(豆腐町)に居を構えた文人で、大和の歴史や地誌の研究に寄与した人物として知られます。その博識ぶりは「大和の水木か、水木の大和か」と言われるほどだったとか・・・昨今マスコミで話題の猿之助さんですが、源九郎稲荷神社ともご縁があるようです。十分に時を置いての再起を願いたいですね。
額に収められた神社の由緒。
豊臣秀吉の弟、秀長(大和大納言)の居城「郡山城」の守護神 百万石を守る 源九郎稲荷神社
白狐源九郎は、源義経が心の支えとして守護神とした白きつねで、歌舞伎十八番義経千本桜に活躍するきつねとしても有名である
大和郡山城の守護神という位置付け。
昔からお城とは深い関係にあるのでしょう。