倉塚古墳と一本松古墳@馬見丘陵公園

広陵町と河合町にまたがる馬見丘陵公園には数多くの古墳があります。

今回は前方後円墳の倉塚(くらづか)古墳と一本松(いっぽんまつ)古墳をご案内致します。お互いに隣接した場所にある古墳で、その墳丘は綺麗な芝生で覆われていました。

倉塚古墳と一本松古墳

倉塚古墳と一本松古墳の立体模型。

ナガレ山古墳の近くに、周辺の古墳群が立体模型で展示されていました。平地からでは古墳の全容を把握するのは困難です。航空写真だと二次元ですが、こういった模型があると三次元的に古墳の位置や形を理解することができます。とても有難いですね。この模型で見てみると、倉塚古墳の前方部に一本松古墳の後円部がほぼ90度に接するような格好をしています。

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スベリ山古墳の墳丘登頂とヤンバンネス

倉塚古墳(別名・スベリ山古墳)も一本松古墳もどちらも見学自由で、墳頂に登ることができます。鮮やかな緑が映える墳丘では、家族連れの方々がお弁当を広げておられました。

古代人のお墓の上とはいえ、どこか観光地・奈良公園を思わせる長閑な光景が広がります。

倉塚古墳の案内板

倉塚古墳(スベリ山古墳)の案内板。

全長180mの前方後円墳です。古墳の周囲には幅10mの周濠があり、さらにその外側には幅15mの堤が設けられていました。築造時期に関しては、出土した円筒埴輪の特長から5世紀前半頃と推測されます。

一本松古墳

こちらは倉塚古墳のすぐ傍にある一本松古墳。

まるでプリンのような綺麗な形をしています(笑)

一本松古墳は全長130mの前方後円墳です。倉塚古墳に比べれば少し小振りのようですね。埴輪棺墓と土抗墓がそれぞれ1墓ずつ発見されたそうです。埴輪棺に使用された埴輪から推測すると、築造時期は4世紀末頃と見られています。後円部の南東側隣接地で発掘調査が行われ、濠の一部と堤が確認されたそうです。

馬見丘陵公園の地図

馬見丘陵公園の園内マップ。

広大な敷地面積を誇る公園ですので、あらかじめ目的地の目星を付けてから行動するといいでしょう。今回目指す倉塚古墳と一本松古墳は、二つの大きな池(上池と下池)の東側に案内されています。

馬見丘陵公園中央エリアのトイレ

馬見丘陵公園中央エリアのトイレ。

駐車場のすぐ脇にある洗面所で用を済ませ、古墳見学にいざ出発です。

倉塚古墳・一本松古墳の道標

倉塚・一本松古墳の道標。

別所下古墳から流れのある坂道を通って、上池と下池の間を抜けて行きます。倉塚古墳と一本松古墳は同じ方向にありますので、セットで見学されることをおすすめ致します。

倉塚古墳・一本松古墳のアクセスルート

アクセスルートの途中に休憩小屋がありました。

訪れた当日はとても天気が良く、園内のあちこちをハイキング気分でのんびり歩きました。

馬見チューリップフェアの幟

馬見チューリップフェアの幟旗ですね。

ここは春のチューリップ、夏のヒマワリ、秋のダリア、冬の山茶花と一年を通して様々な花が楽しめる公園です。古墳に花と、一見すれば結び付かないようなもの同士が見事に融合しています。人が賑わう場所には、やはり季節の花がよく似合います。

ヤンバンネス

馬見丘陵公園に咲く黄色いチューリップ。

ヤンバンネスという品種のようです。目の覚めるようなイエローが園内を彩っていました。

馬見丘陵公園に咲くヤンバンネス

北エリアの大型テント前に開花するヤンバンネス。

花壇の配色にも注目ですね。黄色と青色の組み合わせが、実に見事に決まっています。

倉塚古墳の階段

倉塚古墳の墳丘に設けられた階段。

緩やかな木製階段が墳頂へと続いています。これなら高齢者の方でも気軽に登ることができますね。先日訪れた桜井市の珠城山古墳群の墳丘はかなり急勾配でした。そのことを思えば、古墳見学もバリアフリーの時代を迎えているのかなと思います。

倉塚古墳の階段

ここを登り切れば、倉塚古墳の墳頂です。

倉塚古墳の発掘調査はまだ行われていないようです。これだけ大きな古墳なのになぜだろうと思ってしまうのですが、その辺りの事情はプロの方にお伺いしないと分かりませんね。

倉塚古墳

墳頂に辿り着きました。

まぁ、時間にすればあっという間ですので、是非皆さんも登ってみて下さい。取り立てて墳頂に何かあるわけでもありませんが、綺麗な芝生を見ているだけでも目の保養になります。

倉塚古墳

これだけ綺麗に整備されていると、心も安らぐというものです。

外国人観光客の方の反応も見てみたいですね。大規模な古代人たちのお墓が整備され、そこに多くの人々が集うという光景。文化の違いこそあれ、共感して頂ける方々も多いのではないでしょうか。日本国内においても、自宅近くの墓地に弁当を広げ、家族そろって故人を偲ぶ地域も見られますよね。

一本松古墳の住所

一本松古墳の住所が表示されています。

奈良県北葛城郡河合町大字佐味田字巣山と記されます。

馬見古墳群最大の前方後円墳を「巣山古墳」と言います。馬見丘陵公園に隣接はしているものの、公園区域外に佇む大型古墳です。その巣山が住所にもなっているようですね。

一本松古墳とタンポポ

一本松古墳とタンポポ。

その位置的関係から、倉塚北古墳と呼ばれることもあります。

ナガレ山古墳

こちらはナガレ山古墳の埴輪列。

馬見丘陵公園の古墳案内パンフレットには、この他にもたくさんの古墳が紹介されています。

国指定特別史跡の巣山古墳を筆頭に、国指定史跡の乙女山古墳とナガレ山古墳、さらには史跡指定は受けていませんが、池上古墳、別所下古墳、狐塚古墳、三吉2号墳、タダオシ古墳、文代山古墳、カタビ古墳群、馬見二ノ谷遺跡等々、実に多くの古墳が密集しています。

園内の中央エリア東側にある倉塚古墳と一本松古墳。

今回私は馬見丘陵公園の中央口駐車場からアクセスしましたが、中央東口駐車場からカリヨンの丘を経由するルートの方が近いようです。自然を満喫できるレジャー性を兼ね備えた古墳です。是非一度、足を運んでみて下さい。

今年は一足早く、河津桜が南エリアに咲いているようです。例年より早い開花ですが、2月いっぱいまでは大丈夫です。早咲きの河津桜と古墳見学でどうぞお楽しみ下さい。