人が集う公園にはテーマがあります。
地球温暖化防止や環境蘇生は、国を問わず追い掛けていかなければならない大きな課題です。四季を通して様々な花が楽しめる馬見丘陵公園ですが、中央エリアの公園館近くに環境にやさしい花が植えられていました。
公園館近くの水場に開花するサンパチェンス。
初めて耳にする名前の花です。今回私は馬見丘陵公園の向日葵を見るためにやって来たのですが、向日葵だけにとどまらないのが馬見丘陵公園の魅力でもあります。
二酸化炭素吸収能力の高い環境浄化植物
サンパチェンスはインパチェンスやニューギニアインパチェンスなど、インパチェンスの仲間の交配種とされます。
真夏の直射日光にも耐え得るように改良された品種で、二酸化炭素や二酸化窒素、ホルムアルデヒドなどの吸収能力が高いことで知られます。サン(Sun)パチェンス(Patience)という名前からも、忍耐強く太陽の光に向かっていく姿が想像されます。
ツリフネソウ科のサンパチェンス。
この「水辺のコンテナ」の花苗は、株式会社サカタのタネから提供を受けました。
サンパチェンスの特徴 ☆華やかでトロピカルな雰囲気 ☆長く楽しめる ☆生育旺盛で驚くほど大株に育つ ☆日なたでも半日陰でもOK
サンパチェンスはサカタのタネが開発した草花です。
初夏から晩秋まで美しい花を咲かせ、花期の長いことでも知られるようです。真夏の馬見丘陵公園内にはサルスベリの花が咲いていますが、さるすべりも漢字で「百日紅」と書くだけに、長い間花を咲かせることで知られます。サンパチェンスは初夏かから晩秋まで咲くと言いますから、その花期は百日どころではありませんね(笑)
サンパチェンスには打ち水効果もあるようです。
詳細はサカタのタネさんのHPをご参照下さい。真夏の暑い時期、門前に打ち水するのもいいですが、サンパチェンスを植えておくだけでそれ以上の効果が期待できるようです。サンパチェンスの周辺はひんやりしているようです。サンパチェンスを育てて、是非その涼しさを体感してみたい気にもなります。
こちらは馬見丘陵公園「花の道」に咲くベロペロネ(コエビソウ)。
キツネノマゴ科に属するメキシコ原産の花です。
和名のコエビソウは正しく言い得て妙です。色とりどりの花畑の中から、尻尾を天に向けた海老フライが何本も出ているよう(笑) 発想が共通しているのか、英名でも shrimp plant や shrimp bush と呼ばれています。
馬見丘陵公園のひまわり。
ヒマワリは一つの花ではありません。小さい花が集まって、太陽のような形を創り出しています。
ひまわりに関してはいつも、「太陽の方向を向くかどうか」という話題が持ち上がります。成長段階によって違うというのが模範解答のようです。蕾を付けるまでの段階においては、茎の上部が朝は東、正午は真上、夕方は西を向きます。しかしながら、花が開花する頃には成長も止まります。茎も強固になって、成長途上のような動きは起きなくなります。
従って大輪の花は太陽を追わないのです。
水辺のサンパチェンス。
大株に育っている様子がうかがえますね。
コエビソウの向こうに見えている黄色い花はタイガーアイとも称されるルドベキアです。
実に様々な花が観賞できる馬見丘陵公園。
無料駐車場も北エリア、中央エリア、南エリアのそれぞれに用意されていて、全部で822台の車が駐車可能です。
公園を訪れる野鳥たちにも注目です。
コゲラ、メジロ、カルガモなど一年中観察できる野鳥のほか、冬だけ訪れる渡り鳥も見られます。花の他にバードウォッチングも楽しめ、さらには子供向けの大型遊具も揃っています。歴史好きには古墳巡りという楽しみ方もあります。
公園内のカフェ周辺では、時折イベントも開催されています。
老若男女が楽しめる馬見丘陵公園へ足を運んで、あなただけの楽しみ方を発見してみるのもいいですね。
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