歌舞伎と並んで日本の伝統芸能を支える能楽。
奈良の斑鳩町は金剛流坂戸座発祥の地とされます。
龍田神社境内にある金剛流発祥の地を顕彰する石碑。
龍田神社の鳥居をくぐると、朱色の板塀に囲まれたクスの巨樹(ご神木)がそびえ立ちます。
樹高は28mといいますから、かなりの巨木です。
法隆寺から西へ1kmほどの場所にある龍田神社。
法隆寺を守護する目的で作られた神社ですが、その境内の南西方向に能楽金剛流の顕彰碑があります。
教育現場に能楽の授業
斑鳩町立斑鳩小学校のサイトですね。
能楽の授業を取り入れて、見事な教育効果を上げていらっしゃるようです。
今朝の新聞記事でも紹介されていました。
金剛流のシテ方(能役者)を小学校にお招きして、能楽の授業をなさっているとのこと。
落ち着きを取り戻す生徒、集中力が養われる生徒たち・・・そんな教育効果が随所に現れているようです。
毎年2月11日には、龍田神社に於いて顕彰祭が催されています。
顕彰碑の傍にあった案内板。
伝統芸能と子どもたちの結び付きには微笑ましいものを感じます。
連綿と受け継がれるものには、確かな真理のようなものが含まれているのではないでしょうか。
歴史は証明している、そう言えるのではないでしょうか。
未来を切り拓くのは子どもたちです。
あらゆる分野において教育の重要性が説かれている昨今、日本の歴史を見直してみる時期に来ているのかもしれませんね。
温故知新。
繰り返される人の営みの中で、変わらぬものと変えていくもの・・・
ボーダーレス時代の中、超えてはいけない垣根があることも心に留めておきたいものですね。