浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂

浄瑠璃寺をご案内致します。

平安文化を今に伝える名刹は、奈良県と京都府の県境近く、加茂町の山里・当尾(とうのお)に位置しています。

浄瑠璃寺本堂・九体阿弥陀堂

浄瑠璃寺の本堂。

本堂の中には、9体の阿弥陀如来像が並びます。

九体阿弥陀堂とも言われる所以ですね。

笑い仏!阿弥陀三尊磨崖仏
当尾の石仏めぐりを楽しんで参りました。浄瑠璃寺から岩船寺へ続くハイキングコース・・・浄瑠璃寺からは上り、岩船寺からは下りのルートとなります。当尾の石仏の中でも最も人気のある笑い仏。阿弥陀三尊磨崖仏ですね。蓮台を捧げた観音菩薩、合掌した勢至菩...

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浄瑠璃寺のお参りの仕方!庭園と調和する浄土世界

浄瑠璃寺はどのようにお参りすればよいのか。

現世を表す東に、あの世を表す西の方角。東の薬師如来に対する西の阿弥陀如来。浄瑠璃寺の境内は、見事な対比で構成されています。

浄瑠璃寺の九体阿弥陀如来

浄瑠璃寺の別名は九体寺(くたいじ)

真ん中の中尊には、最も大きい阿弥陀如来像が上品下生印(じょうぼんげしょういん)を結んで坐しておられます。その両脇には4体ずつ、上品上生印を結んで坐す小さめの阿弥陀様が並びます。

浄瑠璃寺三重塔

国宝に指定されている浄瑠璃寺三重塔。

西の本堂に対する東の三重塔。

宝池を挟んで、本堂の真向かいに三重塔が建ちます。三重塔の初層には、目鼻立ちのくっきりとした一木造りの本尊・薬師如来像が坐しておられます。

浄瑠璃寺三重塔初層

東の薬師如来に、西の阿弥陀如来。

見事な対比です。

浄瑠璃寺の名前は、創建時のご本尊であらせられた薬師如来様の浄土である「浄瑠璃世界」に由来します。浄瑠璃世界は東方十恒河沙(ごうがしゃ)の仏国土を過ぎた所にあり、その大地は汚れない青色の宝石・瑠璃(ラピスラズリ)で出来ていると云われます。

浄瑠璃寺三重塔から望む本堂

小高い場所にある三重塔から、宝池~本堂(九体阿弥陀堂)を望みます。

薬師仏は東方浄土の教主であり、現実の苦悩を除き、目標とする西方浄土へ送り出す遣送仏(けんそうぶつ)とされます。

小田原山浄瑠璃寺・真言律宗

浄瑠璃寺の山号は小田原山

岩船寺と同じく、真言律宗のお寺です。

浄瑠璃寺本堂と宝池

本堂の前に広がる宝池は煩悩の河を意味するのでしょうか。

三重塔に祀られる薬師如来様に苦悩を取り去って頂き、そこで振り返り、宝池越しに彼岸に位置する阿弥陀如来様に来迎を願う。

浄瑠璃寺本堂の扉

国宝の本堂。

彼岸の中日には、薬師如来像の前から見て、九体の阿弥陀如来像の真ん中に太陽が沈みます。実にドラマチックなお彼岸の光景が展開されます。

浄瑠璃寺本堂

本堂の真正面に立ってみました。

縦長の穴が開いていますが、この穴越しに九体阿弥陀如来像の中尊仏が垣間見えます。

浄瑠璃寺仏像・吉祥天女像

浄瑠璃寺の仏像群。

左下の写真は、吉祥天女像ですね。

秘仏とされており、元旦~1月15日、3月21日~5月20日、10月1日~11月30日まで特別開扉されます。浄瑠璃寺の中でも人気の仏像として知られます。

浄瑠璃寺本堂の裏

浄瑠璃寺本堂の裏。

拝観受付で300円の拝観料を払って、靴を脱いで本堂へ・・・縦長の本堂の裏を通って入口へと向かいます。

浄瑠璃寺本堂の参拝入口

ぐるっと回って、こちらが参拝入口ですね。

境内には猫も多いようで、阿弥陀様が待つ本堂へ入ったら、引き戸を閉めることを忘れずに・・・浄瑠璃寺の駐車場は300円。アクセスは、JR・近鉄奈良駅よりバス加茂駅行き浄瑠璃寺前下車徒歩3分となっています。

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