当尾の石仏めぐり!浄瑠璃寺から岩船寺へハイキング

当尾の石仏めぐり。

浄瑠璃寺から岩船寺へ続く石仏めぐりのハイキングコースをご案内致します。

藪の中三尊・当尾の石仏めぐり

藪の中三尊

右から十一面観音菩薩立像、地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像が彫られています。

浄瑠璃寺から岩船寺へ向かう途中、一番最初に出会う石仏です。名前の通り、道路から少し脇に入った藪の中に、ひっそりとその姿をたたえます。

浄瑠璃寺の九体阿弥陀堂
浄瑠璃寺をご案内致します。 平安文化を今に伝える名刹は、奈良県と京都府の県境近く、加茂町の山里・当尾(とうのお)に位置しています。 浄瑠璃寺の本堂。 本堂の中には、9体の阿弥陀如来像が並びます。 九体阿弥陀堂とも言われる所以ですね。

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眠り仏に一願不動、首切り地蔵、大門の石仏群!次々に現れる石仏

当尾のハイキングルートには数多くの石仏群が見られます。

順を追ってご案内致します。

愛宕燈篭

藪の中三尊から歩を進めると、道路の突き当たりに愛宕燈篭がありました。ここから右へ折れてさらに進みます・・・。

からすの壺二尊・阿弥陀如来坐像

薄暗い山道を過ぎると、明るい場所に出ます。

その先の右手にからすの壺二尊がありました。

写真はからすの壺二尊の右側に彫られた阿弥陀如来坐像。舟型光背を持つ定印の阿弥陀仏です。

からすの壺二尊・地蔵菩薩立像

左側を覗き見ると、地蔵菩薩立像の姿がありました。

正面からは角度が付いているので、体を乗り出して覗いてみて下さい。

からすの壺二尊の立て札

からすの壺二尊の近くに「唐臼の壺」の立て札がありました。からすの壺って、こんな字を書くんですね。

からすの壺

立て札の近くに・・・こちらが唐臼の壺

笑い仏・阿弥陀三尊磨崖仏

さらに進んで行くと、石仏めぐりきっての人気者「笑い仏」の登場です。

うっすらと微笑みを浮かべた阿弥陀三尊磨崖仏。

阿弥陀如来坐像を中尊に、右側には蓮台を捧げた観世音菩薩坐像、左側には合掌した勢至菩薩坐像が並びます。

眠り仏・当尾の石仏めぐり

笑い仏の左下方に、お休みになられている眠り仏様がいらっしゃいました。

長い間、土の中で休んでおられる地蔵石仏です。

岩船寺への石段

笑い仏に通じる道の手前左側に、岩船寺へ続く石段があります。

なかなか急な階段ですので、ご高齢の方は弥勒の辻の方を回られた方がいいかもしれませんね。

八帖岩・当の尾の石仏めぐり

手すり付きの階段を上り始めると、すぐ右側に大きな岩が姿を現します。

八帖岩と呼ばれる巨岩ですが、イメージの中で岩船寺への道中を再確認致します。

一願不動・不動磨崖仏・岩船寺奥の院

途中、左手に下って行く階段があります。

そこを下りると、一願不動が姿を現します。

岩船寺奥の院に当たる不動磨崖仏ですね。

一つだけ願い事を叶えて下さるとのこと・・・葛城古道にも葛城一言主神社がありますが、”ひとつだけ”という信仰には根強いものを感じます。

首切地蔵・大門の石仏群の道案内

再び岩船寺から浄瑠璃寺方面へ下って行きます。

藪の中三尊から道路を挟んだ向かい側に、首切地蔵と大門の石仏群を案内する道標がありました。

首切地蔵・当尾の石仏めぐり

首切地蔵。

首のくびれが深く、切れているように見えることから「首切地蔵」の命名となったようです。当尾の在銘石仏の中では最古のものとされます。

大門の石仏群・当尾の石仏めぐり

さらに進んで行くと、薄暗い場所に入って行きます・・・数多くの石仏が居並ぶ大門の石仏群

地域の人々の祈りと共に、長年に渡って共存してきた石仏の数々を見学するに当たって、当尾の深い歴史の一端に触れたような気が致します。

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