霧アートに包まれる石舞台!静の古墳、動の芸術

今から10年前の秋に催された明日香村の「飛鳥アートプロジェクト」。

石舞台古墳が霧のアートに包まれたことを、つい昨日のことのように思い出します。

石舞台古墳の霧アート

霧に包まれる石舞台古墳。

霧の彫刻「霧立つASUKA・・・息吹く古代の夢」と題して、幻想的なアートショーが繰り広げられました。

石舞台古墳のムラサキハナナ
春先に訪れた石舞台古墳。いつもとは違う光景にカメラのシャッターを切ります。なんと紫色の花が咲いているではありませんか。いつからこの場所に紫色の花が咲くようになったのでしょう。そう言えば昨年は、一度も石舞台古墳を訪れることがなかったのかもしれ...

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生き物のように姿を変える霧!動く芸術に身を任せる石舞台古墳

普段は静かな石舞台古墳。

巨大な横穴式石室の中に入れることで知られますが、周囲は桜の季節を除けば至って静かです。微動だにせず、その場に佇む石舞台古墳。古来より同じ場所に居続ける古墳ゆえ、動の要素が加わると新鮮に感じられました。

霧の彫刻

紅葉と霧の彫刻。

9時から18時までの毎時0分から10分間、蘇我馬子の墓ではないかと言われる石舞台古墳が幻想的な霧に包まれます。古代人も目にしていたであろう、霧の世界。最新技術を駆使した芸術的な舞台に思わず息を呑みます。

霧の彫刻・案内看板

石舞台古墳の拝観入口に看板が立っていました。

1日計10回、霧の噴霧が行われるようです。霧の彫刻家・中谷芙二子(なかやふじこ)さんは、大阪万博ペプシ館に於いて、人工霧を使った世界初の「霧の彫刻」を発表したことで知られます。

照明器具

石舞台古墳の周りに配された照明器具。

向こう側に見える青いテントの中で、霧の芸術が演出されているようです。

飛鳥アートプロジェクトのセット券

飛鳥アートプロジェクトでは、お得なセット券も販売されています。

1枚1,000円の料金で、石舞台古墳の霧アート、奈良県立万葉文化館で開催されている「絹谷幸二・希望 飛鳥からの風」展、「堂本印象と東丘社」展を鑑賞することができます。また、このセット券を提示すると、飛鳥資料館・犬養万葉記念館・高松塚壁画館・飛鳥寺・橘寺などを団体割引料金で利用することができます。

竹の霧ノズル

こちらが霧を出す装置の霧ノズルですね。

プログラムを組んで自動的に霧を発生させます。

霧の噴霧

16時になって霧が発生し出しました。

いよいよこれから霧の彫刻アートが始まります!

霧に包まれる石舞台古墳

石舞台古墳も霧に包まれていきます。

徐々に風景が変わっていく臨場感がたまりません(^-^)

霧の噴霧

すごい勢いで霧の量が増えていきます。

立地の気象環境条件に呼応して、霧の形状、動き、ボリューム、濃度がリアルタイムで刻々と変化していきます。まるで生き物のような迫力を感じます。

石舞台古墳の背後

石舞台古墳の裏側に回ってみました。

目の前の風景が刻一刻と変化していきますので、その瞬間のベストショットを探します。

石舞台古墳

大量の霧で一時は何も見えない時間がありましたが、しばらくすると霧が引いていきます。満潮・干潮のように、何度か霧の満ち引きが繰り返されます。

霧に隠れていた石舞台古墳も姿を現し、この時とばかりに数多くのシャッター音が聞こえてきます。

石舞台古墳ライトアップ

石舞台古墳の中もライトアップされています。

幻想的な光景を作りだすためには、やはり石舞台古墳そのもののライトアップが必要ですよね。

石舞台古墳霧の芸術

霧の芸術。

古代へのタイムトラベルを満喫できる10分間は、飛鳥観光をより深いものにしてくれました。

石舞台古墳の中

石舞台古墳は石室の中へも入ることができます。

天井の巨大な石を見上げます。石室の中にも霧が立ち込めており、普段とは違った趣を醸します。

石舞台古墳の霧アート

現代アートとの共演もいいものですね。

撮影のベストポジションはどこなのかと考えてみましたが、刻々と変化する霧の情景が相手なだけに、なかなか決め難いところではあります。石舞台古墳の周りに陣取り、その都度良いアングルを求めて動き回るのがよいのではないでしょうか。拝観券を購入しないで、石舞台古墳を見下ろす高台から撮影している方も数人いらっしゃいました。それはそれで、また面白い写真が撮れるのかもしれません。

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