山の辺の道名物の御陵焼餅。
黒塚古墳展示館の駐車場に車を停め、山の辺の道から少し西に外れた観光スポットを散策してみることにしました。国道169号線を桜井市から天理市へ向かうこの辺りは、日本でも指折りの古墳密集地帯として知られます。
古事記や日本書紀にも、「はつくにしらすすめらみこと」と記される第10代の崇神天皇は、初期大和政権を治めた天皇として後世に語り継がれます。そんな崇神天皇の陵(みささぎ)の真ん前に、御陵餅本舗というお店があります。
よもぎ味の御陵餅を崇神天皇陵の入口付近で頬張ります。
国道を挟んで崇神天皇陵の前にお店はあります。これほど分かりやすい立地はないですね。
御陵餅本舗さんの駐車場は見当たりませんでしたが、崇神天皇陵の駐車場に車を停めて購入されることをおすすめします。
ソフトな歯触り!ヨモギ風味のあんころ餅
御陵焼餅の特徴はその柔らかい生地にあります。
山の辺の道のハイカーの間でも人気があるようです。皆さんも是非一度トライしてみて下さい。
中はこんな感じです。
粒あんが入っていて、あんを包む生地はとても柔らかく、重力で下に垂れさがるほどでした。
”赤ちゃんの頬っぺた” と形容されるのも頷けますね。
店内に入ると、右手のガラス越しに作業場がありました。店番をされている叔父さんが出て来られ、「御陵餅は1個からでも購入できますか?」とお伺いすると、単品注文OKとのことでした。何味かは聞き忘れましたが、緑色のよもぎ風味の他にも、白い御陵餅が販売されていました。
みたらし団子や田舎おはぎも売られていて、山の辺の道のハイキングの途中で腹ごしらえをするにはなかなか良いのではと思いました。
崇神天皇陵の周辺地図。
天皇陵の下に「餅屋」と書かれているのが、御陵餅本舗ですね。
東に櫛山古墳、西には天神山古墳や黒塚古墳があります。山の辺の道の中継地点として知られる天理市トレイルセンターや、国道169号線沿いから見える伊射奈岐神社なども案内されています。
宮内庁のお達しの前に生えている木は馬酔木でしょうか。
御陵餅初体験の感想は、「熱いお茶が欲しい」ですね(笑) 寒風吹きすさぶ真冬の散策だっただけに、あっさりと甘いお餅には、熱いお茶がどうしてもセットで欲しくなります。
そう言えば、御陵餅本舗さんは店内では食べることができないのでしょうか。
崇神天皇陵の入口付近に腰掛があったので、そこに座って頂いたのですが、寒い冬には店内での試食もアリですよね。その辺りの事情は未確認ですので、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ツイッターを通してでもご連絡頂ければ幸いです。生地が柔らかくて美味しかったので、当館にご宿泊のお客様にもおすすめしてみたいと思います。
御陵餅本舗。
車がビュンビュン通る国道沿いで営業されています。
大神神社の社務所の上手にも、崇神天皇を祀る天皇社が鎮まります。三輪の神様とも縁の深い崇神天皇の陵の前にお店を構えていらっしゃる御陵餅本舗さん。そのことだけでも、何か親近感が湧いてくるのを感じます。