奈良国立博物館に素焼きの五重塔が展示されていました。
静岡県浜松市で出土した瓦製の瓦塔(がとう)。
古代寺院のミニチュアですが、奈良~平安時代(8~9世紀)のもののようです。
奈良国立博物館に展示される瓦塔。
8月の夏休み中に訪れましたが、館内は冷房が効いて快適でした。真夏の奈良盆地は蒸し暑く、屋外の観光は出来るだけ避けたいところ・・・博物館や資料館はクーラーで涼しく、屋内観光の中心的位置付けとなっています。
子供にも分かりやすく解説!奈良博公式キャラクター『ざんまいず』
『奈良博三昧』と銘打ち、開催された今回の特別展。
夏休み期間中とあって、子供向けにも優しく解説されていました。奈良博の作品をモデルにしたキャラクター5匹が登場し、「ざんまいず」として正式にデビューしています。歴史ファンとしてもこういう配慮はうれしいですね。
随分スリムな五重塔です。
第2章~飛鳥・白鳳・天平の古代寺院のコーナーに展示されていました。
瓦塔の案内表示。
焼き物でできたミニチュアの塔だよ。お寺などにある五重塔をモデルにしてつくっているんだ。建物を支える柱や、屋根を支える部分などがとてもリアルにつくられているのが特徴なんだよ。
解説文の右上に描かれているのは、ざんまいずの中の「ぎゅーたろ」。
奈良博展示の大威徳明王騎牛像(だいいとくみょうおう きぎゅうぞう)をモチーフにしています。牛にまたがった大威徳明王ですね。
ぎゅーたろの他にも、銅孔雀文磬(どうくじゃくもんけい)の「くじゃっぴ」、普賢菩薩像の「しろぞー」、獅子の「あおじし」、埴輪犬(はにわいぬ)の「はにわんこ」が『ざんまいず』に名を連ねています。
奈良国立博物館の前に石棺がありました。
もちろん移築されているものですが、以前まで見過ごしていたことに気付きました。
次から次へと入館者が入って来ます。
コロナ禍とは言え、さすがに奈良国立博物館ですね。
充実した展示品に加え、入館者個々のマナーの高さにも頭が下がります。難しい内容をかみ砕いた解説にも助けられ、有意義な一日となりました。