岩船寺の観光案内です。
高雄山岩船寺は浄瑠璃寺の近くに位置し、石仏めぐりでハイキングを楽しむ人が多い観光スポットとして知られます。
岩船寺本堂。
昭和63年に落成した岩船寺の本堂です。
境内の重要文化財!法螺貝を吹いた貝吹岩
岩船寺は最盛期には39もの寺塔を誇る大寺院でしたが、1221年の承久の変により大半が焼失しています。
参拝して分かりましたが、三重塔をはじめ多数の重要文化財を持つお寺です。
山門に続く階段の下に石風呂があります。
鎌倉時代の作と伝えられます。
三十九坊の僧がここで体を清め、岩船寺にお参りしていました。
歴史の生き証人ですね。
重要文化財に指定されている三重塔。
岩船寺は関西花の寺霊場第十五番札所にもなっていて、梅雨のシーズンには綺麗な紫陽花が境内を彩ります。三重塔を背景にした岩船寺のあじさいは人気があります。
鎌倉時代の五輪塔。
この五輪塔も重要文化財に指定されています。
石室不動明王立像(重文)。
眼病に苦しんだ塔頭の僧が、不動明王に7日間の断食修法を行いました。成満日には眼病が治り、報恩のために自ら不動明王を彫刻安置したと伝えられます。
十三重石塔(重文)。
十三重石塔は、あちこちの寺社で見かけます。般若寺の十三重石塔が一番有名ですが、桜井市の談山神社でも十三重石塔を見た覚えがあります。
岩船寺十三重石塔の軸石のくぼみの中から、水晶の五輪舎利塔が見つかっています。
三重塔の隅垂木を支える天邪鬼。
各層四隅に居る木彫りの天邪鬼(あまのじゃく)。三重塔と共に重要文化財に指定されています。
仏像ファンの方ならご存知のことと思いますが、四天王像に踏み付けられているのも天邪鬼です。何かに忍び耐えている姿が、どこか滑稽で見る者を惹き付けます。
三重塔の背後に回ってみると、「貝吹岩」という道案内が出ていました。
しばらく山道を登って行くと・・・
ありました、一枚岩の貝吹岩。
貝吹山の山頂に、威厳をたたえながらどっかりと貝吹岩が鎮座しています。
貝吹岩のガイド。
この岩の上に立って、法螺貝を吹いていたのですね。
ちょっとした展望台になっていて、木津川や生駒山が見渡せるパノラマスポットです。岩船寺の裏山になりますが、少し足を伸ばしてみることをおすすめします。
岩船寺の拝観料は300円。
駐車場は200円で、50台の収容が可能です。
アクセスは、JR大和路線(関西本線)加茂駅より バス加茂山の家行き 岩船寺下車すぐ。または、JR・近鉄奈良駅よりバス下狭川・広岡行き岩船寺口下車徒歩30分となっています。
浄瑠璃寺からは、石仏めぐりを楽しみながら徒歩30分ほどの行程です。