達磨寺の薬師石『大和名所図会』の挿絵

目を閉じて近寄り、両手で抱くのだそうです。

そうすると、病気が全快するという言い伝えがあります。達磨寺の本堂右手前にあるパワーストーンを抱いて、目に見えないお力を頂きましょう。

達磨寺の薬師石

達磨寺の薬師石。

明神山ハイキングコースの途中にある畠田古墳を見学し、時間に余裕があったので達磨寺を訪れました。久しぶりの参詣ですが、案内板が新調された以外は以前とほぼ変わりません。お隣の保育園の下校時間と重なり、園児たちの元気な声が聞こえてきました。

王寺町の達磨寺!聖徳太子とダルマの絆
臨済宗南禅寺派の片岡山達磨寺。聖徳太子遺跡霊場第十九番の達磨寺は、聖徳太子が築いた達磨塚霊跡に建立されたお寺です。聖徳太子と達磨大師の出会いの地ともされ、日本書紀や元亨釈書などに見られる片岡山飢人伝説が今に伝わります。龍田大社へお参りした帰...

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病気平癒にご利益のある薬師石!達磨寺1号墳を向く雪丸像

王寺町のマスコットキャラクターとして人気を集める雪丸。

聖徳太子の相棒として知られる犬ですね。達磨寺の門前には雪丸の足跡があり、観光客をナビゲートしていました。

達磨寺本堂

達磨寺本堂。

本堂内には達磨大師像や聖徳太子像が安置されています。

目を閉じて近寄り、両手で抱けば病気が全癒するという。江戸時代の寛政3年(1791)に出版された「大和名所図会」に掲載される達磨寺境内の挿絵にも「やくし(薬師)石」が描かれ、古くからその信仰のあったことがうかがえる。

人生に付きまとう生老病死・・・何人たりとも逃れることの出来ない苦しみです。昔も今もそのことに変わりはなく、多くの人々が病に苦しんでいたことでしょう。病を受け入れ、病と共に生きていくのも素晴らしい決断です。あくまでも自然体が一番だと思います。

苦しみを苦しみのまま執着していたのでは、とても辛いものがあります。どこかで手放さなければならない。病はこの身から離れなくても、せめて気持ちの上では手放したいですよね。達磨寺の薬師石は、そんな人々の一助になっていたかもしれません。

雪丸像

ちょこんと座る雪丸像。

雪丸を葬ったとされる本堂裏のお墓を向いています。

達磨寺1号墳

雪丸の“犬塚”と伝わる達磨寺1号墳。

横穴式石室が開口しており、石室の中に入ることも出来ます。

法隆寺まで続く穴との伝承があり、聖徳太子が達磨寺と法隆寺の間を行き来していたと伝わります。

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