目を閉じて近寄り、両手で抱くのだそうです。
そうすると、病気が全快するという言い伝えがあります。達磨寺の本堂右手前にあるパワーストーンを抱いて、目に見えないお力を頂きましょう。
達磨寺の薬師石。
明神山ハイキングコースの途中にある畠田古墳を見学し、時間に余裕があったので達磨寺を訪れました。久しぶりの参詣ですが、案内板が新調された以外は以前とほぼ変わりません。お隣の保育園の下校時間と重なり、園児たちの元気な声が聞こえてきました。
病気平癒にご利益のある薬師石!達磨寺1号墳を向く雪丸像
王寺町のマスコットキャラクターとして人気を集める雪丸。
聖徳太子の相棒として知られる犬ですね。達磨寺の門前には雪丸の足跡があり、観光客をナビゲートしていました。
達磨寺本堂。
本堂内には達磨大師像や聖徳太子像が安置されています。
目を閉じて近寄り、両手で抱けば病気が全癒するという。江戸時代の寛政3年(1791)に出版された「大和名所図会」に掲載される達磨寺境内の挿絵にも「やくし(薬師)石」が描かれ、古くからその信仰のあったことがうかがえる。
人生に付きまとう生老病死・・・何人たりとも逃れることの出来ない苦しみです。昔も今もそのことに変わりはなく、多くの人々が病に苦しんでいたことでしょう。病を受け入れ、病と共に生きていくのも素晴らしい決断です。あくまでも自然体が一番だと思います。
苦しみを苦しみのまま執着していたのでは、とても辛いものがあります。どこかで手放さなければならない。病はこの身から離れなくても、せめて気持ちの上では手放したいですよね。達磨寺の薬師石は、そんな人々の一助になっていたかもしれません。
ちょこんと座る雪丸像。
雪丸を葬ったとされる本堂裏のお墓を向いています。
雪丸の“犬塚”と伝わる達磨寺1号墳。
横穴式石室が開口しており、石室の中に入ることも出来ます。
法隆寺まで続く穴との伝承があり、聖徳太子が達磨寺と法隆寺の間を行き来していたと伝わります。