神の山と崇められる三輪山。
その三輪山に聖徳太子がいらっしゃいます。
三輪山平等寺の扁額。
西暦581年 ~ 聖徳太子が賊徒を平定するため、三輪明神に祈願して建立されたお寺が三輪山平等寺です。
平等寺開基の聖徳太子
三輪山平等寺のご本尊は、十一面観音菩薩様です。
生まれてこの方、拝見したことがありませんでしたが、先ごろ『なら歴史芸術文化村』の特別展で拝ませて頂く機会に恵まれました。
三輪山平等寺の二重塔。
五重塔や三重塔は数あれど、二重塔というのは珍しいですよね。
とても美しいフォルムの塔です。
平等寺開基の聖徳太子像。
奈良県内には聖徳太子ゆかりの地が数多く存在しますが、当館から徒歩10分ほどの場所にも聖徳太子がいらっしゃるのです。
聖徳太子像の周りには紫陽花が植えられています。
梅雨の時期には、聖徳太子と紫陽花の競演が見られるのでしょう。
境内に咲いていた蓮の花。
お寺に蓮、というのも定番の組み合わせです。
天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」で敗れた島津義弘が、ここ平等寺で匿(かくま)われていたという逸話も残されています。
二重塔の周りには十六羅漢像が佇みます。
三輪山には大物主神のみならず、聖徳太子という強い味方も付いています。