普段使いの英語は大切です。
ついうっかり間違った使い方をしているものです。ネイティブの感覚からのずれは、日本人である以上ある程度仕方ないのですが、直せるものなら直したいところです。先日、何気なく観ていたTV番組で go ahead の使い方が紹介されていました。
立ち止まっている相手に、何かを促す時に go ahead を使います。
岡寺の三重塔。
会話の最中、しばしの沈黙があってお互いに切り出すタイミングが同じということがよくありますよね。
おっとごめんなさい、どうぞお先に。というアレです(笑) 話を遮ってしまってごめんなさい、どうぞ先にお話下さいという意味です。つまり、相手が立ち止まっている時に「どうぞ」という意味合いで go ahead を使います。
あるいは形容詞としての用法もあります。
進取の精神に富み、活動的な人のことを a go-ahead person と表現することもあります。前へ進むことを意味しているわけですから、分からなくもありませんね。
新たな行動を促す go ahead and ~
二人でレストランへ行き、先に着席する私。
その私から、まだテーブルの横に立っている相手に「どうぞお座り下さい」と言う時に使うフレーズです。
Go ahead and take a seat.
間違っても Please sit down. は使わないようにしましょう。小さい子供に向かって言うような印象を与えてしまいます。ニュアンスの違いは文法英語ではなかなか判別できません。
岡寺境内に咲く牡丹。
go ahead and の次には、立ち止まっている相手に何かの行動を促す際の動詞を続けます。
岡寺のお守り。
「どうぞ~して下さい」。
このシチュエーションは頻繁に起こります。
日本の習慣に不慣れな外国人観光客は、立ち止まって考えることが多いのです。そのことを察して、私たちはすぐにフォローして差し上げる必要があります。go ahead and ~の用法を覚えておけば、色々な場面で応用が利きそうです。
ふとチャンネルを合わせた番組でしたが、なかなか役に立つ内容でした。
この他にも、相手に聞き返す際の英会話として Once more please. が案内されていました。今まで私は Pardon? を多用していましたが、今となっては古い用法のようです。あと、会話のきっかけとして Hello, を使う人が多いですが、これも間違いのようです。Nice day, isn’t it ? (いい天気ですね)と切り出した方が自然なようです。
感覚のずれはもっとたくさんあります。
日々気付いた時に改善していくしかないですね。