待望される手ぶら観光。
旅行用キャリーバッグを引きずりながらの移動は旅の重荷でもあります。外国人観光客の増加に伴い、日本の各主要ターミナル駅にはコインロッカーが整備されつつあります。JR奈良駅にもコインロッカーが登場していました。
駅構内1階のコインロッカー。
小型の荷物であれば、料金300円で預けることができます。その他の料金設定ですが、中型荷物が400円、大型荷物は600円となっています。
飲食店街ビエラの奥にあるコインロッカー
JR奈良駅の改札を出てすぐ左側にもコインロッカーがあります。さらに、より広いスペースを持つコインロッカーは階下の1階にありました。
手荷物預かり所としては、JR奈良旧駅舎も機能しています。今はスターバックスも入る観光案内所として人気の場所ですが、やはりコインロッカーは便利ですよね。
改札を抜けると、コインロッカーの案内が出ていました。
「階段おりてすぐ横」と書かれています。
階段を下りると右側にあるようです。
国際観光都市奈良にはたくさんの外国人旅行客が集います。そのためか、ちゃんと英語でも案内されていました。
When you come down the stairs, you will find the lockers on your right, soon.
ここが飲食店街ビエラの入口付近です。
ここを右に取って進みます。
飲食店街の奥の方にありました、ありました。
かなり広いスペースのコインロッカーです。
中へ入るとこんな感じです。
大型荷物を収納するボックスも用意されていますね。
中国語や韓国語でも案内されています。
私どもの旅館に宿泊されるお客様からも、奈良駅のコインロッカーの有無をよく聞かれます。こうして自分の目で確認しておけば、説明する際に役立ちます。
残念ながら周囲には両替店が無いようです。
これは小銭を持ち合わせていないと困りますね。改札口で頼めば、駅員さんが両替に応じてくれるのでしょうか?やはりこの横に両替機が欲しいところです。
観光立国を標榜する日本。
卓越した技術力で物作りに励み、貿易収支の黒字を紡いできたのはもう昔の話です。これからの日本は、手広く諸外国から観光客を招き入れておもてなしによる繁栄を築いていかなければなりません。そのためにも「手ぶら観光」は大切なキーワードの一つとして注目されます。
手ぶらの旅行客の後ろを付いて行くというロボットスーツケースが話題になっていますよね。どこまで実用性があるのか、未だ未知数ではありますが、あり得なくはない未来だと思います。
駅構内のバスインフォメーションセンター。
旅行客にとっては、市内を走るバスも重要な交通手段の一つです。
JR奈良旧駅舎内の観光案内所。
このすぐ右手にはスターバックスがあります。
週末にもなると、ほぼ満席の状態が一日中続きます。カウンターの裏手には、奈良に関する書籍が置かれていて、誰でも自由に閲覧することができます。奈良好きにはたまらない空間ですね。ここである程度の予習をしてから、奈良観光に出発するのもいいでしょう。
興福寺中金堂落慶の案内板。
向こうに見えているレトロな建物が、JR奈良駅の旧駅舎です。
2015年春に中金堂の再建現場を見学しましたが、いよいよ今年の10月7日から11日にかけて落慶法要が営まれる予定です。さらに2020年には東京オリンピックが控えています。益々加熱するであろうインバウンドの動き。今回目にしたコインロッカーだけでは足りなくなる日も近いのではないでしょうか。もしそうであれば、奈良県にとっては嬉しい悲鳴ですね。