歌聖と称される柿本人麻呂。
生まれは天理市櫟本町であったと伝えられます。
蛙の石像。
柿本人麻呂の像が和爾下神社の社殿手前にあります。ゲートボール場が近くにあって、ご年配の方々が楽しそうにプレーなさっていました。周囲には蛙の石像が数多く見られ、”歌塚”と書かれた大きな石碑も佇みます。
歌塚には人麻呂の遺髪が葬られているそうです。
柿本寺跡の石室天井石
柿本人麻呂の遺骨を葬ったとされる歌塚。その歌塚の東側に、古墳石室の天井石があります。柿本寺跡の石室天井石。柿本寺跡は柿本氏の氏寺で、礎石の一部が今も残されており、奈良時代の瓦が出土したことでも知られます。古墳石室の天井石ということは、ここが...
歌塚の近くにある柿本寺跡
柿本人麻呂の歌塚の近くに、面白そうな歌の碑を発見致しました。
「生き蛙 無事蛙 使った金もまた蛙」
生き還る、無事帰る、使った金もまた返る・・・カエルに掛けているんですね(笑)
しかしまた、どうして蛙なのでしょうか?
柿本人麻呂像。
柿本人麻呂と蛙との関係は?
ネットで調べてみましたが、どうも判然と致しません。
「東の野にかぎろひの立つ見えて かへり見すれば 月傾ぶきぬ」
有名な人麻呂の歌ですが、やはりこの歌に由来しているのでしょうか。かへり見すれば・・・の「かへり」の部分を連想してしまいます(笑)
蛙の石像と柿本人麻呂像。
人麻呂にゆかりのある柿本寺跡(しほんじあと)も近くにあります。
柿本寺に古くから保存されていた柿本人麻呂像を模したモノが、現在の人麻呂像とのこと。
山の辺の道には柿本人麻呂の万葉歌碑が数多く見られます。
万葉集の歌人の中でも、最も有名な歌い手の一人ではないでしょうか。
ユーモラスな蛙の石像に囲まれて、人麻呂の魂が今も生き続けていることを感じます。