雨上がりの中庭は風情があります。
体いっぱいに水分を補給した植物たちが生き生きとし、木の幹に目をやるとカタツムリが這っていました。毎年梅雨に見られる光景ですが、命の営みを感じる季節でもあります。
大正楼中庭のカタツムリ。
「円(つぶ)らな笠」を語源とするかたつむり。
かたつむりの語源
秋の風物詩として知られる「飛鳥稲渕の棚田と案山子ロード」。 長閑な田園風景が広がる案山子ロードを歩いていると、頂上近くに三匹のかたつむりが展示されていました。 案山子ロードのかたつむり。 カタツムリは漢字で書くと、蝸牛となります。つまらぬ争...
”角出せ槍出せ頭出せ”の歌詞でおなじみですが、でんでん虫の呼び名も一般的ですよね。
「ででむし」が縮まって”でんでん虫”と言いますが、そこには「出よ出よ」の願いが込もります。殻の中に頭を引っ込めるカタツムリに、出て来い出て来いと言っているのです。
カタツムリは陸に上がった貝の一種
でんでん虫は昆虫ではありません。
でんでん虫と言うぐらいですから虫と間違いやすいのですが、貝殻を背負う貝の一種とされます。どうやらその正体は”陸上の貝”ということのようです。
中庭に開花する紫陽花。
4枚の花びらを持つことから「よひら」の別名もあります。雨に濡れている姿が一番よく似合いますね。
よく見れば不思議な生物です。
雨傘と重なるイメージで、私たちの頭の中にインプットされています。
紫陽花の葉は有毒性があると言いますが、下から見ると綺麗ですね。
光に透けて、葉脈が浮かび上がります。
檜風呂の浴槽が到着しました。
これから長い付き合いになりそうです。
雪見灯籠の脇にも、色違いの紫陽花が咲いています。
今後一週間ほどは雨天や曇天が続きそうです。その先には梅雨明けが待っています。長期予報では今年も暑い夏になると言われています。しとしとと降る雨の中、真夏に向けて心身ともにエネルギーを蓄えておきましょう!