雪景色の中庭を愛でる

この冬一番の冷え込みにより、雪の降り積もった大正楼中庭。

私が小さい頃には年に10回ほど雪景色を楽しめたものですが、昨今では年に1,2回でしょうか。奈良盆地の冷え込みはつとに有名ですが、今年の寒さは近年には珍しく、本格的な冬ごもりを感じさせます。

灯籠と中庭の雪景色

灯籠と中庭の雪景色。

新緑の頃の緑に覆われた中庭もいいですが、滅多に見られない雪景色も風情があっていいものです。

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雪見障子の待ちに待った出番

中庭を囲む6畳2間続きの客室には、お部屋の中から雪景色を楽しむことのできる、文字通りの「雪見障子」がございます。雪見障子とは言うものの、普段は単に四季折々の中庭を愛でるための設えなのですが、この時ばかりは正真正銘の雪見障子へと本来の姿を取り戻します。

お雛さんと大正楼客室

季節は巡り、もうすぐお雛さんですね。

雛祭りに備えて、客室の中の調度品も模様替えです。

中庭の雪景色(雪見障子越し)

雪見障子越しに雪景色の中庭を眺めます。

東西南北のどの方向を向いても、連なる山々に囲まれている奈良盆地。

夏の蒸し暑さと冬の厳しい冷え込みの原因にもなっている立地条件です。その分、春と秋の観光シーズンには数多くの観光客が押し寄せる日本屈指の観光地でもあるわけですが、冬の奈良もまたいいものです。

壺と大正楼客室

バレンタインデーの時期に催される「なら瑠璃会」には、毎年多くの観光客が集います。

日本最初市場・三輪坐恵比須神社の初市大祭も、立春を過ぎた2月5日~7日に開催されます。節分の2月3日に催される大神神社の豆まき行事もおすすめです。

行燈と雪景色

中庭に降り立って、久しぶりに雪だるまを作ってみました。

子供の頃を思い出して懐かしくなりますね。

屋外に駐車している車の屋根の上にも、こんもりと雪が積もっていました。もちろん、フロントガラスにもたんまりと。就寝中には屋根からの落雪の音で、何度か目覚めてしまうほどの降雪でした。全国各地の交通機関にも様々な影響を及ぼしました。

どうやら文明社会は雪には不慣れなようです。

ただただ、音もなくしんしんと降り積もる。そんな雪を心静かに眺めていたいものですね。

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