奈良が育てた旨味たっぷりの大和ポーク。
甘い脂肪と柔らかい肉質で人気の豚肉です。甘い脂肪と聞いたら、やはり角煮で頂きたいですよね。当館では肩ロースのブロック肉を使い、香草焼きにするのが定番です。今回は少し趣向を変え、三段肉を購入してみました。
ヤマトポークの角煮。
とろっとろに仕上げた角煮です。
適当な大きさに切ったバラ肉を湯霜にかけ、一度茹でこぼします。その後、じっくりと煮ていきます。最初は調味料を入れず、小一時間ほど煮ながらアクを掬い取ります。甘味調味料から順に味を入れ、時間をかけて仕上げます。
豊富なオレイン酸を含むヤマトポーク
ヤマトポークは口どけがいいと言います。
口に入れた途端、すっと溶ける甘い脂身が特徴です。
この感覚を生み出す秘密は、ヤマトポークに豊富に含まれるオレイン酸にあります。オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、口溶けや風味の良さに関係しているようです。さらにオレイン酸には健康効果もあり、動脈硬化や心臓病、高血圧等の予防にも役立つと言われます。
ヤマトポークのばら肉。
脂身と赤身が交互に三層になっていますね。三段肉と呼ばれる所以です。
ヤマトポークは飼育に際し、動物性飼料を使いません。
臭味の原因にもなる動物性飼料を避けているのです。穀類をベースに菓子粉、パン粉、玄米などを配合した高カロリー飼料が与えられています。生まれてから出荷までの6カ月間、手間暇かけて育てられた大和ポーク。奈良県自慢の豚肉を、是非一度お召し上がりください。
脂分を敬遠する人も多いかもしれませんが、調理の工程で出来るだけ取り除くようにしています。
もちろん脂が美味しいわけですから、そのあたりはバランスを見ながらの作業になります。
他の部位で角煮を作ったこともありますが、やはり物足りません。
角煮の材料はバラ肉に尽きますね。
奈良県には美味しい肉が揃っています。
大和牛にヤマトポーク、大和肉鶏とどれも旨味がたっぷりです。
私どものような業者が地元産の食材を使うことは、そのままSDGsの動きにもつながっていくことでしょう。地産地消を念頭に、これからもヤマトポークを食べ続けていこうと思います。