大神神社のお宮参りや七五三のお祝いに、三世代揃っての会食会場としてもご利用頂いている料理旅館大正楼。
10月、11月ともなると、小さいお子様連れで神社も賑わいを見せます。七五三のご予約が入っていた当日にキアラが入荷致しました。スズキ目ハタ科の海水魚として知られるキアラは、またの名をアオハタ(青羽太)と言います。
入荷したキアラ。
ハタ科マハタ属にカテゴライズされるキアラは、高級魚として知られるクエと同じ仲間です。
横縞模様のキアラ
キアラという名前は、「黄色いアラ」に由来しているわけですが、アラとは要するにクエのことを意味しています。
珍しい魚が入荷したら、やはりさっそくお客様にもお召し上がり頂きたいものです。
尾びれの先っぽも黄色いですね。
背びれの端も黄色い縁取りです。アオハタ(青羽太)と言うわりには、見た目に青い印象は受けません。キアラこそ、この魚にふさわしい名前ではないでしょうか。
産直市場から新鮮なつるむらさきも仕入れて参りました。
古代米サラダに添える野菜として、よくつるむらさきを使わせてもらっています。ドロッとした食感が持ち味の健康野菜は、世代を問わず人気があります。
小さな鋭い歯が並んでいますね。
浅い岩礁域に棲息しているキアラですが、普段は何を食べて生活しているのでしょうか。
こちらがキアラの刺身。
柔らかい白身で、とても美味です。ちり鍋の材料としてもおすすめですが、刺身で頂いても満足感が得られます。ちなみにお皿の奥に盛っているのがエソの刺身です。小骨が多いことで知られるエソですが、根気よく小骨を抜いて処理致しました。手間さえ惜しまなければ、エソの刺身も絶品です。
口の周りも黄色味がかっていますね。
下唇の方が出ています。どうやらキアラは受け口のようです(笑)
こちらはトロトロ食感が持ち味のゲンゲの南蛮漬け。
富山名物のゲンゲを少しでも日持ちするように南蛮漬けにしてみました。
ゲンゲの唐揚げも絶品でしたが、様々な料理法にチャレンジしてみたくなる幻の魚です。
割と太めの横縞模様が入っていますね。
魚の縞模様の見方ですが、頭を上に尾を下にして見るのがお約束です。つまり、写真のキアラは縦縞ではなく横縞ということになります。以前にもご紹介したヨコスジフエダイ(タルミ)の縞模様は、名前の如く横縞でしたよね。
スズキ目ハタ科に属するキアラですが、やはり同じ範疇に入っているアコウともよく似ています。朱色の斑点が特徴のアコウですが、体の形はキアラとそっくりです。
鮮魚のキアラはムニエルにしても美味しく頂けるのではないでしょうか。
見た目も綺麗で、味も抜群のキアラをご案内致しました。