耳成山北東方向の橿原市常盤町。
中和幹線から少し南へ入った所に、石仏の祠がありました。
旧耳成高校やまほろばキッチンのすぐ近くで、耳成山へも徒歩圏内の場所です。
舟形光背を背負い、両手で宝珠を持ちます。
頭上に刻まれているのはおそらく梵字でしょう。
ふくよかな耳に、優しそうな表情をなさっています。足の指まで細かく刻まれていますね。
耳成山散歩の寄り道!石仏の祠
この日、まほろばキッチンで買い物をしたついでに耳成山まで歩いてみることにしました。
大和三山の耳成山は美しい山容で知られます。
まるで耳が無いかのように、その稜線はなだらかです。山頂付近には耳成山口神社があり、山麓には住宅街が広がります。北西の麓へ足を延ばせば、弘法大師空海ゆかりの井戸もあります。
耳無井!空海が掘った耳成山西麓の井戸
耳成山の西麓に「耳無井」という井戸があります。 平安時代に空海が掘った井戸と伝えられ、別名を大師井戸とも言います。 耳無井戸。 井戸といえば、どこかパワースポットの匂いがしてきます。 清正井はあまりにも有名ですが、歴史ロマンあふれる大和三山...
今回私は、中和幹線から東麓の山之坊町を経由して山へ入りました。
登山の前に出会った石仏の祠。
石燈籠が脇に建ち、お地蔵さんは格子戸の奥に祀られていました。
祠の中にはこんな石仏も。
摩耗が進んでいるとは言え、上部に彫り出された石仏がはっきりと確認できます。
大字常盤には「行歩(ぎょうふ)」「大坂部」などの小字名が残されています。トキワは「解部(ときべ);裁判役所」が転訛した地名かもしれないと『奈良の地名由来辞典』には記されていました。