安倍文殊院からおふさ観音へと続く長寿道。
その道中に、ぼけよけ二十四地蔵尊霊場の第十四番霊場である御厨子山妙法寺が佇みます。
ご本尊は十一面観音様ということで、みずし観音の名前で親しまれているお寺ですが、その境内の片隅にぼけよけ地蔵尊が祀られています。
ぼけよけ地蔵尊の背後で、数珠を手に見守ります。
ちょっぴりユーモラスな仏像ですよね。
みずし観音のぼけよけ地蔵
ぼけよけ二十四地蔵尊霊場の第14番霊場。”ぼけ除け地蔵尊の霊場” があったんですね。みずし観音は第十四番霊場ですが、奈良県内にも数多くの霊場が居並びます。五条市二見の生蓮寺、吉野郡大淀町の泉徳寺なども名を連ねています。御厨子観音妙法寺のぼけ...
微笑ましい石仏群!御厨子山妙法寺
思わず笑みがこぼれる石仏たち。
悟りを得て静かに瞑想する如来仏もいいですが、より親しみを覚える仏像も素敵です。
御厨子観音のぼけよけ地蔵尊。
”子ども叱るな、われ来た道じゃ、年寄りいたわれ、われ行く道じゃ”
長寿道の起点になっている安倍文殊院もぼけ封じ霊場として知られ、境内にはぼけの花が咲き誇ります。アルツハイマーと言うと何だか刺々しい感じがしますが、「ぼけ」っていう日本語には、どこか親しみを感じるニュアンスが込められているような気がします。
ぼけ封じ地蔵尊の足元には、お爺さんとお婆さんの姿が見られます。
どこか微笑ましい、庶民に寄り添ってきたお地蔵様の慈愛が感じられるショットですね(笑)