ご宴会のお客様にローストビーフをお出し致しました。
7月に入って急に暑くなって参りましたね。一週間前の6月後半は、それこそ梅雨らしい長雨が続いていました。ところが、月が改まった途端にこの暑さです。熱中症対策や夏バテ予防の話題がウェブ上でも賑わいを見せます。
夏バテ予防には、やっぱりローストビーフが一番!
良質のたんぱく質を、意外とあっさり頂けるのがこの料理のいいところです。猛暑日に食べたくなる一皿として人気があるのではないでしょうか。
山葵のグレイビーソースを添える牛肉料理
牛肉には山葵(わさび)がよく合います。
大根おろしを添えた和風のアレンジもいいですよね。コクのある牛肉料理ですが、とにかくサッパリと頂きたいのです。そんなニーズを満たしてくれるのがスタミナ満点のローストビーフなのです。
かつて日本では、牛肉の食されていない時代がありました。
関西人はよく牛肉を口にするわけですが、そんな時代があったなんて想像もできないぐらいです。おそらく仏教の影響が色濃く残っていたのでしょう、生活を共にする農耕用の家畜を食べるなんて信じられなかったのかもしれません。
ようやく明治期に入り、すき焼きの普及と共に徐々に食されるようになったと言われます。
大正楼中庭の石燈籠。
ちょこんと頭部に丸い石を載せた珍しいタイプの石燈籠です。
山葵のあの、鼻に抜ける清涼感は何ものにも代え難いものがあります。
山葵の辛味は揮発性ですので、生姜ほど長い時間持続するわけではありませんが、それでも牛肉料理には山葵がよく似合います。静岡県の西伊豆方面に旅行した時、わさびソフトクリームなるものを食べた記憶が蘇ります。食べる直前まではそんなのアリ?という感じで疑っていたのですが、確かに山葵の味がしてとても美味しかったのを思い出します。
山葵漬けなどはよく目にしますが、他にも応用の効く食材なのかもしれませんね。
スパイシーカレーの仕込み。
暑くなってくるとカレーも食べたくなりますよね。
熱した油にクミンシードの香りを移し、大きめにカットした玉ねぎを20分間炒め続けます。ガスコンロの前で汗だくになりながら、焦げ付かないように鍋底をかき回し続けます。これがまた、大変な重労働です(笑)
古代エジプトの香りとでも言いましょうか、異国情緒漂うクミンシードの香りはスパイシーカレーには欠かせません。
ジュルジュルッ!
こうして記事を書いている途中でも、ローストビーフを噛んだ時の旨味が蘇ってきます。
日本料理の世界ではあまりメインを張ることのない牛肉ですが、やっぱり牛肉は旨いのです。このことに異論をさしはさむ余地はありません。
今回は宴会料理の一品としてお出し致しましたが、ご希望があれば宿泊プランの中にも組み入れることが可能です。猛暑を乗り切るには体力が必要です。血となり肉となる蛋白源を毎日摂取するように心掛けていきたいですね。