色褪せないアゲラタムが咲く花園

今年の10月に訪れた馬見丘陵公園。

四季折々の花園で人気の公園ですが、その中に面白い形の花を見つけました。馬見丘陵公園の花園では花の名前がプレートで案内されています。そのため、カメラで撮影しておけば後で調べることができるという利点があります。

アゲラタム

馬見丘陵公園に開花するアゲラタム(10月撮影)。

糸状をした青紫色の花が群れるように咲いていました。おそらく街角でこの花を見かけたとしても素通りしてしまうのがオチですが、花の観賞を目的として訪れる馬見丘陵公園では話が別です。

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「信頼」の花言葉を持つ老いぬ花

アゲラタムの花言葉は「信頼」です。

原産地は中南米のメキシコやペルーとされます。英名を floss flower と言い、花の形状を見事に言い表しています。floss は真綿や繭のけばを意味します。トウモロコシの一粒一粒の身に付いている毛なども floss と表現することがあるようですが、なんとなくイメージができますよね。

馬見丘陵公園の花見茶屋

北エリアの花見茶屋周辺はたくさんの人で賑わっていました。

アゲラタムの名前の由来は、ラテン語の「老いない」から来ています。老いを知らず、古びないアゲラタムは花の色が長期間にわたって色褪せることがありません。

キク科特有の頭花を付けますが、舌状花ではなく、長細い糸状の筒状花を咲かせます。四方に広がった筒状花がアゲラタムを見事に特徴付けています。今回観賞したアゲラタムは青紫色をしていましたが、白や淡い紅色をしたアゲラタムもあります。

馬見丘陵公園のダリア

彩りの広場(ダリア園)に咲くダリア。

馬見丘陵公園のダリアは奈良県内はおろか、遠く関西一円にも知られるダリアの名所です。このブログ記事を執筆しているのは12月中旬ですが、皇帝ダリアであればまだ咲いているのかもしれません。概ねダリアの見頃は秋ですが、草丈が4~5mにもなる皇帝ダリアは遅咲きのダリアです。その見頃は11月下旬から霜が降りる12月中旬頃までと言われます。

アゲラタム

キク科のアゲラタム。

アゲラタムの和名はオオカッコウアザミと言うそうです。

小さなアザミのような花を咲かせ、その葉っぱの形は薬草のカッコウに似ています。

馬見丘陵公園のダリア

紅白の模様が美しいダリア。

少し入り混じってはいますが、右紅左白(うこうさはく)の紋様になっていますね。

もうすぐお正月を迎えます。おせちの準備が頭から離れませんが(笑)、お祝い料理に欠かせない紅白の紋様は右紅左白が原則です。純白の白に浄化の願いを込め、目の覚めるような赤に魔除けを祈願します。

世は既に「高齢(化)社会」ではなくなり、「化」の字が取れて「高齢社会」に突入しています。不老長寿の願いに合わせ、老いないというメッセージを発するアゲラタムに出会えたことに感謝します。

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