融通念仏宗の大恵山観音寺。
安堵町西安堵の観音寺を訪ねました。安堵町観光MAPに掲載されるお寺で、ご本尊は阿弥陀如来のようです。安堵町の観光スポットは狭いエリアに集中しています。極楽寺の建つ東安堵エリアが中心ですが、西安堵にも天理軽便鉄道跡(けいべんてつどうあと)があります。
西安堵の観音寺。
宗派は融通念仏宗で、寺紋と共に標語が掲げられていました。
西安堵公民館前の観音寺山門!山号は大恵山
狭い道が入り組む安堵町。
日本国内でも3番目に面積の小さい町です。一番小さいのがお隣の三宅町ですから、奈良盆地に密集していることになりますね。昔のまま残されているであろう道を伝いながら、まるで迷路を楽しむ感覚です。安堵町観光の醍醐味の一つですね。
観音寺の山門。
寺号標に「大恵山観音寺」と刻みます。
ちょうど門前に西安堵公民館がありました。道幅も狭く、公民館を背にして山門を撮影しているのですが、真正面から撮ることが出来ません(;^_^A
天理軽便鉄道跡。
JR大和路線の線路南側に木戸池があり、そのほぼ中央を築堤(ちくてい)が通ります。
木戸池築堤は、戦前に利用されていた天理軽便鉄道の跡とされます。ちょうどこの辺りも、西安堵エリアに入ります。
道路側から鉄道跡を見ます。
天理軽便鉄道跡の場所ですが、観音寺からはさらに西側に当たります。
葷酒山門に入るを許さず。
葷酒(くんしゅ)とは、臭気の強い野菜と酒のことですね。修行の妨げになる葷酒を嫌った自制の心を映します。
西安堵公民館。
西安堵の住民が集う場所ですね。山門前にあるぐらいですから、西安堵は観音寺を中心に回っていたのでしょう。そう思わせる立地です。
融通念仏宗の総本山といえば、大阪市平野区の大念仏寺です。
比叡山で修行を終え、さらに仏道を深めるために京都・大原で修身に勤しんだという良忍上人(りょうにん)。良忍上人の歩みが、ここ西安堵の地にも届いているようです。
木鼻(きばな)。
横材の端を飾る建築意匠です。流れるようなデザインが美しいですね。
思わず自戒するお言葉です。
人は正しい事をする中で正しい人になり 節度ある事をする中で節度ある人になる 人となりし
やはり“行い”こそが大切なのでしょう。
能書きは要りません。まずは実行、そして実行、その繰り返しが人を作っていくのだと思います。
観音寺から東へ歩いて行くと、やがて聖徳太子ゆかりの飽波神社に到着します。
安堵町は聖徳太子で町おこしに取り組んでいます。安堵町窪田の案山子公園には、巨大な聖徳太子オブジェが建っています。