安堵町の八王子神社

安堵町役場の南に八王子神社があります。

町の中心観光エリアへ向かう入口付近に当たります。「八王子」と聞いて、天照大神と素戔嗚尊の誓約(うけい)を思い出す人も多いでしょう。小さなお社ですが、位置的にも重要だと思われますのでご紹介しておきます。

安堵町の八王子神社

安堵町の八王子神社。

この辺りは東安堵ですが、安堵町にはもう一つ窪田地域にも八王子神社が鎮座しているようです。

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祭神は国狭土命(くにさつちのみこと)!「大将軍・若中」と刻む石製香炉

八王子神社もそうですが、安堵町を見て回るには役場前の観光駐車場がおすすめです。

狭い道が入り組んだ安堵町界隈。各々の観光スポットもそう離れていませんので、小回りの利く徒歩で巡るのがいいと思います。

安堵町役場

安堵町役場。

建物上部に「安」の字を図案化した町章が見えます。

役場庁舎の1階はギャラリーになっていました。休憩スペースをはじめ、富本憲吉の作品や伝統産業「灯芯」にまつわる工芸品が展示されています。

安堵町八王子神社

道路を挟んだ目と鼻の先に八王子神社があります。

瑞垣も特に見当たらず、簡易な造りの境内です。

安堵町八王子神社の案内板

八王子神社の案内板。

祭神は国狭土命(くにさつちのみこと)、往古には社運隆昌を極め昭和初期まで神殿あり、石灯の年号は摩滅して不明であるが、石製香炉には「大将軍・若中」とある。地名の大将軍は元来陰陽家の云うところの西方の星大白の精であるが、わが神祗に混淆して、素戔嗚尊、五男・三女神を祀り八王子と称する。

五男三女神(ごなんさんにょしん)とは、アマテラスとスサノオの誓約によって生まれた5柱の男神と3柱の女神の総称ですね。

大将軍とは方位神のことです。方位の吉凶を司る八将神(はっしょうじん)の一柱とされます。若中(わかなか)は村の若者集団を指すのでしょう。

大将軍・若中の石製香炉

大将軍・若中と刻む石製香炉。

かろうじて八王子神社の歴史を伝えます。こういう物だけが“頼り”になるんですよね。

安堵町地図

役場前の地図。

右中央に案内されているのは、安堵町窪田の八王子神社です。重要文化財・中家住宅の南東方向にあるようですね。馬場塚の西に示される杵築神社は、巨大な聖徳太子像の背後に当たります。

安堵中央公園体育館から南の「お夏地蔵」も気になりますね。

安堵町東安堵の八王子神社

石燈籠の竿に、かろうじて「八王子」が読み取れます。

飽波神社

すぐ近くには、県指定文化財を有する飽波神社が鎮座していました。

東安堵・西安堵地域の総鎮守社です。

飽波神社と言えば、雨乞いの「なもで踊り」にまつわる資料が注目されます。毎年10月になもで踊りが奉納されているようですので、一度訪れてみたいと思います。

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