大和川沿いのウォーキングコース。
今までにも「はせがわ展望公園」には幾度か足を運びました。展望台のある「ながめの丘」や水遊びに興じる「すいせんの丘」など、どれもリラックスできる場所です。今回訪れた「出会いの広場」は歴史好きにはおすすめでした。
出会いの広場に到着すると、人物埴輪と馬形埴輪が出迎えてくれます。
田原本町から桜井市まで続く3.5kmの散策路沿いに、14の公園が連なります。その最下流、スタート地点に「出会いの広場」がありました。しきのみちはせがわ展望公園の玄関口として、町や公園の紹介などインフォメーション機能のある公園として整備されています。
シャーマンや楼閣の土器文様!田原本町の発掘歴史
田原本町には唐古鍵遺跡史跡公園があります。
弥生時代の環濠集落跡は、歴史好きなら誰もが知るところでしょう。唐古・鍵考古学ミュージアムへ行けば、様々な出土品を見学することもできます。今回の訪問で、もっと気軽に歴史に触れる場所があることを知ることになります。
しきのみち はせがわ展望公園 出会いの広場。
出会いの広場には遊具も設置されており、憩いの場として開放されています。
出会いの広場前を流れる大和川(初瀬川)。
向こうに見えるのは法条橋です。
発掘された土器に描かれていた文様。
影石に彫られ、見事に再現されていました。
シャーマンですね。
鳥の格好をした巫女が両手を広げます。唐古・鍵考古学ミュージアムにはシャーマンの模型が展示されており、一番印象に残った文様の一つです。
ながめの丘の展望台。
ここから北へ、大和川の下流へと向かいます。
この日私は、UCC唐古庭園から真っ直ぐ東へ歩きました。旧志貴高校を左手に見ながら進むと、その突き当りに展望台が聳えていました。あぁ、ここにつながっていたんだ!と再発見に心が弾みます。
ながめの丘展望台から出会いの広場に到着です。
影石に彫り込まれた土器文様が案内されていますね。
これは鳥でしょうか。
どこか漫画チックなところがいいですね。
古代人のデザイン性。
決して現代人に引けを取らないものを感じます。
唐古鍵遺跡では最もポピュラーな楼閣です。
今も唐古池の端に復元楼閣が建っていますが、屋根から飛び出る渦巻きの「蕨手(わらびて)」が印象的です。
旧志貴高校のフェンス脇。
電柱の住所表示が「法貴寺」を指し示します。
斧のような道具を持つ人・・・だと思います。
まるで記号のような土器文様ですね。
人と鹿。
幼児の絵画を見ているようで、微笑ましい気持ちになります。
出会いの広場の遊具。
はせがわ展望公園には14の憩いの場があり、スケートボードやグラウンドゴルフも楽しめます。
ひょろひょろっと伸びた不思議な遊具。
どうやって遊ぶんでしょうか。東屋の向こうにはゲートボール場のようなスペースもありました。
田原本町で発掘された絵画土器の数々。
こうして公園で見られるのは有難いですね。
2,000年前のタッチが蘇ります。
基本的に人の営みは変わらないのでしょう。
悠久の時を経て、現在に蘇る土器文様。
息を吹き返したかのように躍動的です。パラパラ漫画のような“動き”を感じますね。
実際に楼閣が建っていた場所は不明のようです。
唐古鍵遺跡史跡公園の中であることに間違いはないのでしょうが、場所の特定には至っていません。
宇宙との交信を感じます(^O^)
写実的ではなく、デフォルメされた筆致。そこに古代人のセンスを感じます。
ここはやはり、ゲートボール場ですよね。
東に連なる山並みに、ここが大和平野であることを再確認します。
同じ文様が描かれているようです。
脚や首は線で表現されています。長年愛される漫画の『ルパン三世』がちらつきました(笑)ルパンの手足も随分細長く描かれていますよね。
ここは散策のスタート地点ですから、唐古鍵エリアへようこそ!という意味が込められているのでしょう。
言葉で説明するよりも、この地ならではのオリジナルアイテムが光ります。
UCC唐古庭園から歩いて来る際、遠くに緑の社叢が2か所確認できました。
その一か所目が出会いの広場でした。古墳か神社に違いないと思いましたが、予想は外れました。そしてもう一か所、北方に見えた社叢が伊勢降神社でした。
大和川に架かる法条橋。
出会いの広場には無料駐車場があります。
車でここまで来て、出会いの広場から大和川沿いを踏破してもいいですね。一つの目的を持って川沿いを歩くのも面白そうです。