柔らかい白身が美味しいメダイ。
大きな魚体で可食部も多く、歩留まりの良さを感じさせます。
皮を引いたお刺身の他に、焼霜造りにもトライしてみました。色んな食べ方で楽しめる魚ですね。
目鯛の焼霜造り 寄せ木人参添え。
イクラと車海老の三点盛りにし、唐草大根と寄せ木人参を添えます。
寄せ木人参の作り方!大きな目と丸い鼻のダルマ
目鯛にも地方名が幾つかあります。
山口県や島根県などの山陰地方では、「ダルマ」と呼ばれているようです。大きな目と、丸く突き出た可愛らしい鼻が達磨と結び付くのでしょう。愛嬌のある目鯛の顔が、名前の由来になっているものと思われます。
寄せ木人参と桜人参。
キューブ状に面取りし、四方をカットした人参を半分に切り離した”寄せ木”。人参のみならず、大根や胡瓜でもできる飾り切りです。四方を縁取るところまでは簡単なのですが、その後の手順で何度か失敗しました。ここに備忘録として記しておこうと思います。
まずは包丁の刃元で半分まで切り込みを入れます。その後、同じ面を90度右へ回して、同じく刃元で半分まで切り込みを入れます。次に人参キューブの面自体を右へ回し、先ほどと同じ工程を繰り返します。さらにもう一度、キューブ面を右へ回して同じ工程を経ます。これでカッティングは終了です。後は真っ二つに離せば、寄せ木人参の出来上がりです。少々切り込みの甘い箇所は、修正を加えながら切り離します。
イボダイ科メダイ属の目鯛。
鼻先が丸っこくて愛らしい姿ですね。
イクラの前を飾るのが寄せ木人参です。
目鯛は幼魚の頃、流れ藻に寄り添い生活しています。成長の段階を経ながら、深場へと移動していきます。水深100mから400mの海底付近に棲息する魚のようです。
目鯛の内臓。
まるで苺の粒々を思わせる部位が出てきました。あまり見慣れない内臓ですね。
寄せ木の飾り切りは、人参を立方体に切り出すところから始まります。
正確な正六面体でなくとも、少々歪な立方体でも気にせず作業を進めましょう。仕上がりにそう影響はありません。
エラと内臓を取り出します。
それぞれの部位が何に相当するのか未確認ですが、後で調べてみようと思います。
キョトンとした表情。
”表情”なんて言ったら失礼なのかもしれませんが、やはり人間目線で見ると可愛らしく映ります。
奈良に近い三重や和歌山では、「セイジュウロウ」の名で通る目鯛。
三重県産の目鯛などは、春に旬を迎えます。
一般的には冬のイメージが強い目鯛ですが、産地によっては食べ頃も違ってくるのでしょう。