個体数の少ないスダレ貝。
大根葉とニンニクが手元にあったので、酒蒸しにしてみました。
長時間火を通すと硬くなるので、蒸し時間は短めに仕上げます。
すだれ貝の酒蒸し。
一応市場からはスダレガイということで入荷しましたが、よ~く見てみると近縁種のアケガイにも似ているような気がします。見分け方は殻頂部の溝の深さをチェックします。スダレガイは蝶番に近い殻頂部も溝が深く、アケガイは浅くなっているようです。見てみたところどちらとも取れますが、やや溝が浅くなっているような気もします。
同心円状に広がる簾状の輪脈!4条の褐色放射帯
すだれ貝の名前の由来は、殻頂部から同心円状に広がる輪脈です。
スダレを描くように輪脈が広がっていることから「簾貝(すだれがい)」と名付けられました。貝殻の表面には4本の帯状ラインも見られます。
すだれ貝。
表面に溝を刻みます。
蝶番に向かって、やや溝が浅くなっているような気もします。浅い溝はアケガイの特徴であり、判別が難しいところですね。
コリンキーと大根の菊花飾り。
生食できるカボチャとして売り出し中のコリンキー。
試しに桂剥きにしてみましたが、なんとか形になりました。コリンキーを使えば、菊花本来の色合いで演出が可能になります。
英名を grooved paphia と言います。
groove は”溝”を意味します。よくグルーヴミュージックと表現したりしますが、レコードの溝に由来する言葉ですよね。
梅雨真っ只中ではありますが、この日は梅雨の合間の晴天でした。
夏バテ予防にはニンニクを摂取しておきたいところです。酒蒸し料理はちょうどよい巡り合わせでした。
すだれ貝の収穫は4月から6月に掛けてと言われます。
ほとんど流通することのない貝のようです。