只今、大神神社の桜が満開です!
私が訪れたのは七分咲きのタイミングでしたが、それでも十分に今年の桜を堪能できました。コロナ問題に揺れる世界各国ですが、そんな中でも桜は変わらずに私たちの目を楽しませてくれます。三輪山麓の開花情報をお届け致します。
大美和の杜展望台から望む桜。
背景には耳成山や大神神社大鳥居、二上山などが見えています。
眼下に広がる大和平野はかつて湖だったとする説もあり、ここからの眺めは格別です。標高が低く、可愛らしい姿の大和三山は「島」だったのかもしれない。そんなことを考えながらぼんやりと時を過ごしました。
馬場本村地蔵堂の桜開花!若宮社から智恵ふくろう詣で
毎年楽しみにしている大神神社の桜。
私にとっては徒歩10分足らずで楽しめる桜です。桜井市内では安倍文殊院、長谷寺、談山神社などでも花見が出来ますが、車で訪れる必要があるため、ご近所さんというわけにはいきません。
その点、大神神社の桜は手の届く所にある桜でとても有難く思っています。
目線より低い位置まで降りてくる枝垂桜。
この蕾の状態がまたいいですね。
大美和の杜展望台の展望スペースはそう広くありません。
たくさんの見物人が一度に訪れると、たちまち混雑してしまいます。
若宮社(大直禰子神社)には馬酔木の花が咲いていました。
場所は苧環杉(おだまきすぎ)の後方です。
おだまき杉と言えば、三輪の地名由来にもなった縁結びのシンボルです。箸墓古墳からおだまき杉へ続く赤い糸。大美和の杜展望台からは箸墓古墳を遠望することが出来ます。ロマンティックな三輪山神話は赤糸伝説として語り継がれています。
大神神社参道沿いに建つ新しい燈籠。
太鼓橋の手前に、かなり大きな燈籠が寄進されていました。
祈祷殿・儀式殿前の葉桜。
こちらはもう、早々と散り始めていました。
大鳥居は昭和天皇の御親拝を記念して建立されました。
建立当初は日本一大きな鳥居だったことを思い出します。耳成山の左後方には、同じく大和三山の畝傍山を望みます。のんびりと流れる時間・・・都会では味わえない贅沢ですね。
展望台までは階段が続いています。
展望台の西に大和平野を望み、振り返ると三輪山が聳え立ちます。山肌にも数箇所、ピンク色の部分が見えます。おそらく山中の桜ではないでしょうか。
展望台の東に広がる池は、既に水が抜かれていました。
馬場本村の地蔵堂。
山門すぐ右手に桜の木があります。地蔵堂の桜も綺麗に咲いていました。
馬場本村地蔵尊周辺の古地図。
地蔵堂は現在とほぼ変わらない場所にあったようです。
再び若宮社の馬酔木と苧環杉。
馬場本村地蔵尊のすぐ北側に当たります。
久延彦神社へと通じる石段。
久延彦神社の鳥居前にも桜が開花していました。
久延彦神社の智恵ふくろう。
学問の神様と信奉される久延彦さんのシンボルです。
いかにも智恵深そうなフクロウ。特殊な能力を持った鳥で、獲物を襲う時にも羽音を立てないことで知られます。幅広い顔面の骨格は、わずかな音にも反応します。まるで集音装置のように横に張り出していますよね。
愛嬌のある顔をしています。
童謡の「山田の案山子」にも例えられる久延彦さん。
田んぼの中で朝から晩までただ立ち通し。にもかかわらず、何でもご存知の不思議な案山子です。博識の案山子にちなみ、学問の神様として仰がれているのでしょう。
久延彦神社の拝殿。
規律正しい格天井に覆われます。
大美和の杜展望台と久延彦神社の中間点辺り。
今年は若宮神幸祭のお渡りも中止になりました。先の見えないコロナウィルスの感染拡大。一刻も早く収束していくことを願います。
桜は見事に開花しています。
先日の大神神社結婚式では、新郎新婦様の撮影も行われたようです。この時期にしか出来ないロケーション撮影ですから、きっといい思い出になったことでしょう。
時を待つ蕾。
日本の桜は外国人観光客にも人気です。今年は残念ながら、海外のお客様の宿泊予約は全てキャンセルになりました。致し方ありませんね。
4月18日には、摂社狭井神社にて鎮花祭が執り行われます。
どうぞ疫病退散の願いが届けられますように。
毎年訪れる春の風景。
来年は多くの観光客でにぎわうことを願います。
【大神神社の桜 関連情報】