地上で最も運気の良い場所。
風水における好適地を四神相応(しじんそうおう)と言いますが、キトラ古墳壁画の四神スタンプにも詳細に記されていました。方位による色分けはよく知られますが、意外とその地勢は見落としがちなのかもしれません。
キトラ古墳の四神スタンプ。
『四神の館』で記念スタンプを押印します。あまり強く押さなくても、鮮明に浮かび上がりました。
四神の地勢は東に川、西に道、南に沼、北に山
よく平安京は四神相応の地に造営されていると言います。
北の方角に丘陵や山がそびえ、南には窪地の池や沼があります。東には流水の川が流れ、西には大道(だいどう)が通ります。神の恩恵を受ける地とでも言ったらいいでしょうか。
キトラ古墳の壁画体験館『四神の館』。
駐車場から階段を下りた所にエントランスホールがあります。
キトラ古墳壁画の南壁に描かれた朱雀。
南の朱雀は季節で言えば夏、色は朱、そして地勢は沼を表します。そうか、地勢は窪地の沼なんだ・・・と改めて確認します。
キトラ古墳壁画が発見されたのは、1983年(昭和58年)です。
エントランスホールへ至るアプローチ道に案内されていました。この細長いアプローチは、やはり横穴式石室の羨道がイメージされているのでしょうか。
これはファイバースコープによって、北壁の玄武が発見された様子ですね。
北の方角には、山が控えている地形が良しとされます。