多くの陰陽石が残る飛鳥坐神社。
鳥居に続く石段を登った所に「力石」と書かれた磐座がありました。
飛鳥坐神社の力石。
持ち上げて祈願する石のようです。
男性は左手で 女性は右手で持ち上げられると幸せがつかめると云われています
飛鳥坐神社の枝垂桜!おんだ祭のお社
飛鳥坐神社の拝殿向かって左側。目の覚めるような満開の枝垂れ桜です!数年前に飛鳥坐神社を訪れた際、拝殿向かって右側のむすびの神石の前に寒桜が咲いていたのを思い出します。まだ寒い冬の時期に開花する桜に感動を覚えたのをつい昨日のことのように思い出...
男性は左手、女性は右手で持ち上げる力石
石をリフトして吉凶を占うという点では、伏見稲荷のおもかる石とも似ています。
伏見さんの場合は“軽いと感じれば吉”でしたが、飛鳥坐神社では、重かろうがとにかく持ち上げればいいようです。手を入れるスペースがやや上に付いており、持ち上げにくいといった印象です。
飛鳥坐神社の拝殿。
力石からさらに奥へ、石段を上がると拝殿がありました。
これは猿石でしょうか。
境内の片隅にひっそりと置かれていました。
紙垂の下がる石造物ですが、どこから見ても“猿”に思えてなりません。背中を丸めてちょこんと座る、あの猿独特の格好に似ていますね。
数多くの陰陽石が並びます。
決して大きくはありませんが、民間信仰の形がここにはあります。
この隙間から手を突っ込みます。
一般人の利き腕である右手を想定し、女性が右手で男性が左手なのでしょう。飛鳥坐神社の力石は川下でよく見られる丸い石でした。まぁ磐座とは呼べない摩耗石です。
こちらは拝殿右横の「むすびの神石」。
言わずもがなですが、右が陽石で左が陰石です。
この世はプラスとマイナス、陰と陽で成り立ちます。太陽と月がその最たるものかもしれません。当館中庭の丸雪見(石燈籠)なども太陽と月の形に刳り抜かれています。
古来より日本人は、相異なる二つのものを融合させて昇華することに長けていたのではないか、そんな気がします。ありのままを受け入れて、お互いの良いところを組み合わせる。
なんだかきな臭い世界情勢を見るにつけ、お互いを認め合うことの尊さを感じます。