大神神社正参道の太鼓橋。
平成2年に架け替えられて以来、ずっとそのままになっていた太鼓橋が新たに生まれ変わっています。平成28年(2016)12月23日には渡り初め式が行われており、すっかり境内にも馴染んだ感があります。
大神神社正参道の太鼓橋。
御手洗橋とも呼ばれ、大神神社参拝の際には誰もが通る通過点ですね。
実はもう一つの太鼓橋も同時に架け替えられています。大礼記念館から上がって来る「南参道の太鼓橋」です。天皇社や神宝神社に近い南参道にも、同じように太鼓橋が架かっています。
どちらもとても短い太鼓橋ですが、単なる橋ではない深い意味が感じられます。太鼓橋を渡った左手に見えているのは、大神神社の祓戸社ですね。心身を清めるために、一番最初に手を合わせる場所とされます。
樹齢300年以上!吉野桧の赤味材で造られた太鼓橋
聖なる太鼓橋の材料は吉野桧です。
伝統工法を駆使して見事な太鼓橋が竣工しました。
そもそも太鼓橋って何なのでしょうか?昔はもっと下手の参道に太鼓橋が架かっていたと言います。セピア色に染まる昔日の写真を見た時、不思議な感覚に襲われたものです。へ~ぇ、こんな所に太鼓橋があったんだ・・・今はほとんどの参拝客が知らないであろう一の鳥居のように、昔の大神神社を偲ばせてくれます。
新しくなった太鼓橋。
太鼓橋は俗界と神界との境界線を意味するのでしょうか。
鳥居や榊がそうであるように、太鼓橋にも象徴的な意味が込められているのかもしれません。住吉大社の住吉反橋(すみよしそりはし)などは太鼓橋の代名詞でもありますが、一見して渡りにくそうですよね。容易には渡れないんだよ、と諭しているようでもあります。
二の鳥居をくぐって玉砂利の正参道を進みます。
馬酔木でしょうか?釣鐘状の小さな花を付けていました。
正参道の燈籠。
このバッテン印も、ひとつの結界を表しているのでしょう。
新調された太鼓橋だけに、その擬宝珠も黒光りしていますね。
大宮川と活日川が合流する辺りに架けられています。
昨年度末の天皇陛下御誕生日(12月23日)の天長祭当日に、粛々と渡り初め式が執り行われました。
この太鼓橋はなかなかの優れもので、雨水が溜まらないように工夫されているようです。鉄骨の梁も組まれており、その造りはいたって頑丈です。初詣シーズンには黒山の人だかりができる境内です。かなりの荷重に耐えられるものでないといけませんからね。
反り具合は緩やかです。
とても渡りやすい太鼓橋であることが分かります。
橋の長さも短く、渡ったと思ったらまたすぐに玉砂利の参道を踏みしめることになります。祓戸神社の手前に架けられている点からも、心の準備を促されているような気がします。
宮司以下で執り行われたという渡り初め式。
残念ながら拝見することが出来なかったのですが、その時の情景を想像してみます。
古い太鼓橋もそれなりの味わいがあっていいですが、やはり新品は気持ちがいいですね。ここにも常若の精神を見るような気が致します。