奈良県内の至る所で発掘調査は進められています。
温故知新、歴史に学ぶ、同じ轍は踏まない。
未来へ生かす教材が、確かにそこには眠っているのかもしれません。
牽牛子塚古墳の解説板。
近鉄飛鳥駅西の小高い場所で発掘された牽牛子塚(けんごしづか)古墳。
明日香村の牽牛子塚古墳
明日香村の牽牛子塚古墳を見学して参りました。 数年前にも足を運んだことのある古墳ですが、久しぶりに現在の状況を確認・・ちょうど土壌調査の真っ最中でした。牽牛子塚古墳は明日香村西部の真弓丘陵に位置しています。周囲には岩屋山古墳、真弓鑵子塚古墳...
日本史の黎明期に現れたビッグマザー
牽牛子塚古墳は現在、周辺の整備が急ピッチで進んでいます。
昔のままの姿を残しておいてほしいという声も多く聞かれます。そんな中、公園整備が進められる牽牛子塚古墳。おそらくここに上げた写真も、十数年もすれば貴重なものになるのかもしれません。
ブルーシートに盛り土・・・発掘現場ではおなじみの光景です。
今回の発掘調査で、牽牛子塚古墳が斉明天皇陵であることが判明しました。宮内庁の反応はいかがなものなのでしょうか?気になるところですね。
立入禁止のフェンス板に発掘調査中の写真が掲示されていました。
生々しい”いにしへ人の息遣い”が感じられます。
牽牛子塚古墳の埋葬施設。
二つの空間が設けられています。
発掘調査中の写真。
斉明天皇陵の可能性が高まる牽牛子塚古墳。
大化の改新で名を馳せた中大兄皇子こと天智天皇と、日本の礎を築いた天武天皇が兄弟であることはよく知られていますが、その母親に当たる人物が斉明天皇、つまり牽牛子塚古墳に埋葬されている人だとは思いもよりませんでした。
古代の歴史の表舞台に登場する人物の相関図を見てみると、何ともややこしい血縁関係が見て取れます。
えっ!あの人とこの人が親子関係だったんだ。こっちとあっちは従弟で・・・とかなり複雑に入り組んでいます。
天智天皇と天武天皇のお母さんのお墓となれば、その歴史的重要性も格段に上がってくるのではないでしょうか。
<天智・天武天皇の関連情報>