濃い紫色のチューリップ。
チューリップの品種は数多ありますが、一際目立つ色合いのナイトクラブというチューリップに出会いました。どこか謎めいた魅力を感じさせる品種です。チューリップの品種を新たに覚えるのも、馬見丘陵公園の楽しみ方の一つではないでしょうか。
今年で第4回目を迎えた馬見丘陵公園の『馬見チューリップフェア』。入園無料でチューリップをはじめとする約50万株の花々を楽しむことができます。
馬見丘陵公園の北エリアに開花するナイトクラブ。
花茎が分かれ、数輪の妖しげな花を付けていました。春の陽射しに似つかわしくないネーミングが、この花をより印象付けます。
ダベンポートにガボタ、印象に残ったチューリップ!
馬見丘陵公園では、一年を通して様々な花を観賞することができます。
春のチューリップに始まり、初夏の花菖蒲や紫陽花、盛夏のひまわり、秋のダリア、冬のクロッカスや山茶花と続きます。春一色に染まった園内には、チューリップの他にも霧島ツツジ、ハクモクレン、ライラック、八重山吹などが咲き乱れます。もう少し早く馬見丘陵公園を訪れれば、桜の花見に興じることもできます。
一本の茎から枝分かれし、幾つもの花を咲かせるナイトクラブ。
お昼時になると、数多くの来園者がカフェレストランに吸い込まれていきます。
色とりどりのチューリップ畑。
綺麗ですね~♪ 色の統一されたチューリップ畑もいいですが、趣向を変えた区画も捨て難いものです。係りの方が手入れをなさっている真っ最中でした。向こう側にこんもりとした土台が築かれていますね。何かまた、新たな展開が始まるのでしょうか。
ナイトクラブを真上から見下ろします。
花びらは細長い形をしています。高貴な紫色をしていますが、チューリップではあまり見られない色合いです。
こちらはダベンポートという品種です。
一重咲きで花弁の縁に繊細な切れ込みが入っています。フリンジ咲きとも言われ、その切れ込みが何よりの特徴です。
二色咲きチューリップのガボタ。
通常の単色咲きでないため、遠くからでもよく目立っていました。
ダベンポートといいガボタといい、特徴のあるチューリップは被写体としてもよく映えますね。
池上古墳から花笑み橋へ散策
馬見丘陵公園のチューリップは、北エリアの彩りの広場から中央エリアの花の道にかけて咲いています。
公園の敷地は広大で、他の場所でもチューリップを見ることができますが、開花エリアの中心は限られています。カフェレストランの前でチューリップを愛でた後、馬見花苑を周って橋を渡り、池上古墳の方へと出ます。
橋の向こうでまず出迎えてくれたのが、子供向けの大型遊具です。
馬見丘陵公園の大型遊具。
かなり長い滑り台が設置されていました。
噴水広場や砂場もあり、子連れのおでかけにも適しています。大型遊具の向こう側に前池、その右手には池上古墳が控えています。
前池の手前に八重桜が咲いていました。
遅咲きの八重桜は、桜が散った4月下旬でも楽しむことができます。
池上古墳の方にも足を向けましたが、残念ながら立ち入りが禁止されていました。池上古墳は乙女山古墳と同じく帆立貝式古墳のようです。墳丘には埴輪や葺石が確認され、築造年代は5世紀前半とされます。
池上古墳の周辺から再び橋を渡り、北エリアの集いの丘を通って、大型テントを左手に見ながら近鉄池部駅へと通じる緑道方面へと向かいます。
花笑み橋。
橋の向こうに見えているのが、馬見丘陵公園の大型テントです。どこかの小学校の遠足でしょう、児童たちの元気な声が響き渡っていました。
自由奔放に咲いています。
まとまった咲き方をするイメージのチューリップですが、ナイトクラブはその範疇には収まらないようです。チューリップにも色々あるんだなと、改めて感じさせられた一日でした。