宇陀市榛原区下井足に鎮座する宇太水分神社をご案内します。
宇太水分神社の手水舎。
宇陀市役所から宇陀川を渡り、萩乃里の民家を抜けて南へ進んで行くと、程なく静かな聖域へと入って行きます。
古市場の宇太水分神社にお参り
宇陀市菟田野区古市場に鎮座する宇太水分神社。水の神様として知られ、水分三座が祀られる国宝の本殿があります。宇陀山地の水分神社は、古市場を含めて3つあります。榛原区下井足、菟田野区上芳野にも鎮座しており、どれが本来の式内大社宇太水分神社である...
水分(みくまり)の意味
水分とは何を意味する言葉なのでしょうか。
奈良県内では吉野山方面にも水分神社があることが知られています。
水分(みくまり)とは、水配りのことを意味します。
山野から流れ出る水を田畑に分配して、灌漑の便を図る水分(みくまり)・・・古来より連綿と受け継がれる水への厚い信仰が感じられます。
下井足(しもいだに)に鎮まる水分神社は下社と呼ばれています。
芳野川沿いに上流へ道を辿って行くと、古市場に鎮座する中社の宇太水分神社、一番上流の上芳野には、上社に当たる惣社水分神社が鎮まります。
下社の創祀は明らかにされていません。
歴史のかなたのどこかに端を発する下井足の宇太水分神社。古式蒼然とした社に、ついつい魅了されてしまいました。