忍坂1号墳!追葬の跡がある横穴式石室

朝倉台2号公園に移築された忍坂古墳群。

忍坂古墳群は外鎌山(とがまやま)古墳群を形成する古墳群の一つで、忍坂1・2・8.9号墳の計4基が住宅地内の古墳公園に移されています。宅地開発により引越しした古墳ゆえ、残念ながら古墳時代の空気感は失われています。

忍坂1号墳の横穴式石室

忍坂1号墳の横穴式石室。

古墳公園の上手に、手前から9号墳、8号墳、2号墳、1号墳と横並びに移築されていました。奥の1号墳と2号墳は割と分かりやすく残存しています。季節が災いしたのか、手前の8号墳と9号墳は草木に覆われて判別し難かったです。

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忍坂古墳群!二層の玄室床面を持つ円墳

1号墳は発掘調査により、玄室床面が二層構造であったことが分かっています。

横穴式石室ならではの追葬が行われていた痕跡と見られ、追葬時の遺物として鉄釘、須恵器、土師器などが出土しています。

忍坂古墳群・2号公園

朝倉台2号公園の入口。

近鉄朝倉駅から徒歩5分ほどでアクセスできます。私は今回、車で忍坂古墳群を目指しました。周辺に駐車場は無く、左へ回り込んで坂道を上がりました。登り切った所辺りに路駐できるスペースがあり、そこに車を停めました。

古墳公園

古墳公園内。

断崖の上にフェンスが連なります。あのフェンスに守られる格好で、忍坂古墳群が移築されていました。

忍坂2号墳と1号墳

手前が忍坂2号墳、向こうが忍坂1号墳ですね。

四方を柵に囲われていますので、石室の中に入ることは出来ません。フェンス越しに見学するというスタイルです。

忍坂1号墳

1号墳の奥壁。

忍坂古墳群の中で特筆すべきは8号墳だと言います。特異な六角形の石室で、とても珍しいようです。8号墳をあらゆる角度から見てみたのですが、なかなかその形状を把握することは出来ませんでした。冬場に再訪してみようと思います。

忍坂1号墳の案内板

忍坂1号墳の案内板。

昭和50年に外鎌山北麓における、大規模な宅地造成に先立って行われた発掘調査で、調査された径7mの古墳である。墳丘は殆どが流失しており、羨道は既に失われていたが、石室内部からは馬具・鉄鏃・鉄製飾金具のほかに須恵器・土師器が出土し、土器や石室の形態から6世紀中頃の築造と考えられる。その後、7世紀中葉に新たに床を敷き再利用し、なおかつ9~10世紀に室内を3度整備し、埋葬が行われたようだ。

2号公園全景

古墳公園を見下ろします。

遠くに桜井市の街並みと山々が連なります。これはちょっとしたビュースポットですね。

忍坂古墳群

忍坂古墳群からさらに上手へも行けそうです。

道が付いており、上から覗き込むことも出来ました。

朝倉台2号公園

蒸気機関車のトンネルですね。

宅地開発により多くの人が移り住んだ朝倉台。人々のみならず、古代の古墳までもその住まいを変えています。

移築された忍坂古墳群の他にも、外鎌山山麓古墳群には慈恩寺古墳群、竜谷古墳群があります。竜谷古墳群ですが、朝倉駅より東へ800mほどの場所にある6号公園内で見学することができます。