吉野大峯ケーブルで千本口駅から吉野山駅まで行き、そこから徒歩で金峯山寺へ。
平成31年着工予定の金峯山寺仁王門の平成大修理。
まだ平成26年の年明けではありましたが、既に国宝の仁王門は模様替えの準備が進められているようでした。
仁王門と蔵王堂の配置
修理中の金峯山寺仁王門。
日本国国旗が掲げられています。
本堂である蔵王堂と仁王門はお互いに背中合わせになっています。この配置方法はかなり珍しいのではないでしょうか。東大寺などでもそうですが、通常は仁王門をくぐったら真正面に本堂が見えます。
不思議な配置には何か理由があるのでしょうか。
近鉄の発行する「てくてくまっぷ」の吉野山回遊コースに案内されていましたが、どうやら下界からお参りする人には仁王門が出迎え、山上ヶ岳から巡礼して来た人には蔵王堂(本堂)が迎えるといった構図のようです。
修験道の根本道場である金峯山寺。
仰ぎ見る格好で国宝の仁王門が建っています。
国宝の金峯山寺仁王門は、寺内で現存する最古の建造物とされます。延元3年(1338)頃の再建とされ、南北朝動乱の際にも焼失を免れたと伝えられます。東大寺南大門(仁王門)に比べれば、そのサイズは小振りですが、歴史の荒波にもまれてきた威厳のようなものが感じられます。
仁王門のすぐ前に、金峯山寺前バス停があります。
私は吉野山駅から歩いて参りましたが、バスでアクセスすることもできます。旅は道中をゆっくり楽しむことに尽きると考える私にとっては、バスは無用の長物に過ぎませんが(笑)
国宝指定の金峯山寺蔵王堂(本堂)。
日本最大の秘仏とされる金剛蔵王大権現3体(重要文化財)が安置されます。
国宝仁王門の大修理勧進として、秘仏本尊特別御開帳が催されます。開帳期間は平成26年3月29日(土)~6月8日(日)で、拝観時間は午前8時30分~午後4時30分、特別拝観料大人1,000円、中高生800円、小学生600円となっています。
仁王門で身構える仁王像。
勇ましい太い眉毛は、あたかも金峯山寺のご本尊ゆずりです。
金峯山寺仁王門は明治時代の解体修理以後、二度の修理が施されてきました。平成16年にはユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成物の一つとして指定されています。
要予約ではありますが、宿泊者限定で夜間特別拝観も行われるようです。
詳細は吉野山観光協会(TEL:0746-32-1007)までお問合わせ下さい。