奈良の伝統祭事として知られる春日若宮おん祭。
時代行列で活躍する馬たちが役目を終え、春日大社参道の奥の方でトラックに乗せられていました。
春日若宮おん祭の馬。
御旅所からさらに奥へ行った所で、馬の後ろ姿を発見致しました。
「どうもお疲れ様でございました」。
そんなねぎらいの言葉を掛けたくなりますね。
性格の穏やかな馬が選ばれるおん祭
「Cinema Horse Riding」という文字が、トラックの車体に見られます。
時代劇などの映画でも活躍している馬なのでしょうか。春日若宮おん祭では神馬としての役割を果たしているわけですが、群衆の中を行進していくためには気性の荒い馬では務まりません。性格の穏やかな馬に白羽の矢が立ちます。
三条通を闊歩する馬。
三条通と言えば、通りの両側に土産物店などが建ち並ぶ観光エリアです。普段でも人通りの多い場所ですが、春日若宮おん祭のお渡り当日には、数多くの見物客でさらにヒートアップします。
比較的おとなしい馬が選ばれているというのも頷けます。
仲良くお尻を並べています。
こんな狭い場所に閉じ込められて移動するんですね。
華やかに着飾る春日若宮おん祭の馬。
やっぱり馬って美しいなと思える一瞬です。
ちょっと切なくもなりますが、長い歴史の中で途絶えることなく催されているおん祭のためにも、ここはひとつ頑張ってもらわなければなりません。
先日放映されていたTV番組で、乳牛の美人コンテストなるものを拝見致しました(笑)
尻尾をオシャレしたり、背中の毛を一直線に美しくみえるようにカットしたり、歩き方を鍛錬したりと、ホルスタインたちにとってはどうでもいいようなことを、私たち人間サイドが一生懸命に競い合っている姿を面白おかしく見させてもらいました。
牛や馬との付き合いには長い歴史があります。
コンテストや祭事に駆り出される馬たちは、果たして何を思うのでしょうか。ナンセンスと言ってしまえばそれまでですが、歴史的にも数多くの神事に携わってきた牛や馬たちに感謝の念が湧いて参ります。