石上神宮の書き初め

今年も開催された石上神宮の奉納書初大会。

毎年1月4日と5日の2日間に渡って行われ、その作品群が楼門脇の東廻回廊などに展示されています。私は小さい頃、橿原神宮の書き初め大会に参加していました。今となっては懐かしい思い出ですが、石上神宮でも開催されていたんですね。

石上神宮の書き初め

東回廊に展示される書き初め作品。

「神杉」としたためられています。神杉は石上神宮のシンボルでもあり、この布留の地にはピッタリのお題です。学年ごとに書題が決められているようで、筆を走らせる場所は長生殿です。表彰式は同神宮内の参集殿に於いて開かれる予定となっています。

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手本無しで課題に挑む書道

石上神宮の書き初めには手本がありません。

書道を習った方ならお分かりだと思いますが、普通は自分の書の左側に手本を置きますよね。その手本が無いようです。まぁ、その方が頭を真っ白にして筆を走らせることができます。”新年の書” にはふさわしいのかもしれませんね。

石上神宮の熊手

開運招福の熊手。

お正月らしく、恵比須顔と稲穂の付いた熊手が販売されていました。

重要文化財の楼門を入ると、正面には国宝の拝殿が控えています。門を入ってすぐ左側にお守り授与所があり、そこで様々なお守りを物色することができます。祈祷受付も同じ場所にありますので、正式参拝をご希望の方はこちらで受付を済ませて下さい。

石上神宮の書き初め

東回廊の内側にも書が並んでいました。

日本人は何かと「道」を付けたがる習性があるようですね。

武道、茶道、書道などは習い事の定番にもなっています。「道」と付けるからには、決して平坦な道ではないはずです。そこには紆余曲折があり、起伏に富んだ道のりが待っています。そういう状況がたまらなく好きなのかもしれませんね。

待てば海路の日和あり、人間万事塞翁が馬、はたまた転石苔むさずなのか分かりませんが、長い行程をどのように進んで行くのか、そのプロセスに興味を抱きます。結果云々よりもその道程に重きを置く気質が、私たち日本人には備わっているのかもしれません。

酉年の縁起物・石上神宮の鶏

石上神宮にお参りしたなら、境内に放し飼いにされている鶏は必見です。

およそ40年ほど前に奉納され、それ以降、自然繁殖や再度の奉納を繰り返しながら今に至ります。たまに小動物に狙われる被害もあるようですが、約40羽の鶏が元気に境内を闊歩しています。

石上神宮の鶏

石上神宮の神鶏。

様々な種類の鶏が見られますが、これはミノルカでしょうか。

東天紅、烏骨鶏、レグホン、ミノルカなどの品種がひしめき合っています。

日が落ちる前に、高い枝に飛び上がって一夜を過ごすという石上神宮の鶏たち。小動物に襲われないための知恵なのですが、烏骨鶏やレグホンは高く飛び上がることが出来ないようです。そのため、ワタカの棲む鏡池前には専用鶏舎が用意されています。なるほど、烏骨鶏はあの鶏舎でお休みになられているのですね。

石上神宮参集殿

鶏たちにとっては、比較的安住の地のようです。

2017年度の干支は酉ということで、石上神宮の参拝客も例年を上回るものと思われます。

石上神宮の烏骨鶏

こちらは烏骨鶏ですね。

思い起こせば、巳年の大神神社も人気があったように記憶しています。

天理ぐるぐる顔出しパネル

天理ぐるぐるの顔出しパネル。

天理市文化遺産プロジェクトと書かれていますね。

わにひこくん、こっふんさま、ふるっぴーが愛嬌を振り撒きます。天理市によるスタンプラリーイベントのようですが、真ん中の前方後円墳(こっふんさま)の両頬から顔を出す仕組みですね。ちょうどこの後、石上神宮から山の辺の道の北ルートを辿って石上大塚古墳やウワナリ塚古墳まで足を伸ばしました。天理市も桜井市に負けず劣らず、古代の古墳が密集するエリアです。

石上神宮の鶏

胸を張っています!

実に堂々たるものですね。

起死回生のお守り

国宝七支刀をデザインした起死回生のお守り

日本一格好いいお守りと紹介されていますね。確かに異論の余地はありません。神話の世界が蘇る石上神宮ですが、その中でも知名度抜群の国宝です。

山の辺の道の北ルート

東回廊からさらに東へ、山の辺の道の北ルートを辿ります。

このまま日本最古・山の辺の道は弘仁寺、正暦寺へと続いていきます。

一年に一度ぐらいは、気持ちを静めて筆を運ぶことがあってもいいのではないでしょうか。書道にもその時の心が反映されます。自分の中から具象化した文字を見つめ、一年の決意とする。いい区切りになること請け合いですね。