聖徳太子の霊場にもなっている豊浦寺跡(向原寺)。
蛙股には立派な龍の彫刻が施されています。
手水処だけが龍の居場所ではないようです。
蛙股の意匠にも使われ、参拝客の視線を集めていました。
豊浦寺跡の観音菩薩@明日香村
豊浦寺跡(向原寺)に伝わる観音菩薩像。小さい仏像ではありますが、その由来を知れば誰しも襟を正すこと請け合いです。この度、飛鳥京観光協会ボランティアガイド20周年記念ウォーク「感動!明日香の仏像」のイベントの一環として、向原寺観音菩薩像の拝観...
本蟇股と板蟇股!二種類の蟇股
上部の荷重(かじゅう)を支える役目を担う蟇股。
下方が開いて蛙の股のような形をしていることから蟇股(かえるまた)と呼ばれているわけですが、単なる装飾用に取り付けられるものもあるようです。
写真の蛙股なども、かなり装飾寄りなのかもしれません。
蟇股にも二種類あって、厚い板で出来た板蟇股と、蛙の股の形の本蟇股とがあります。実際に蛙の股の形をしていないものは、板蟇股に分類されるのかもしれません。
豊浦寺跡近くにある難波池。
仏教を目の敵にしていた物部氏によって、百済王から贈られた大切な仏像が投げ込まれた池です。
大阪の堀江に捨てられたとする説もありますが、豊浦の地元の方々はこの難波池(なんばいけ)に捨てられたとお考えのようです。
蟇股のカエルと池が結び付きます・・・
百済王寄贈の仏像ですが、今は無事にご帰還を果たし、豊浦寺跡の本堂内に祀られているそうです。
さすがに蛙は縁起が良いですね。カエルは ”返る、帰る、還る ” にも通じています。
<豊浦寺跡の関連情報>